より良く生きたい私とあなたの  アドラーの「あ」

相手の目で見て、相手の耳できいて、相手の心で感じる

2020.02.07 05:35

さて、今日は問題形式でいきましょう。


写真の男の子は何をみてるでしょうか?

雨の降る窓の外、普通なら

「雨を見ている」

と答えるかもしれませんね。でも木の枝から流れる雨だれかもしれないし、外に人がいるかもしれない。


では、男の子の耳には何が聞こえているのでしょうか?雨の音?部屋に流れる音楽かもしれない。


心はどうでしょう?


雨がずいぶん降ってるなあ

早く外で遊びたいなあ

お兄ちゃん、まだ帰ってこないなあ


どれも、この写真一枚では想像するしかないことであり、真実はわかりません。


では、この子があなたの子で、宿題をまだ終えてないとしたら、何と声をかけるのですか?


「ボーっとしてないで、早く宿題やっちゃいなさいよ!」


と、怒鳴るのですか?

彼の頭の中にも「あー、そろそろ宿題やろうかな…」があるかもしれません。今日友達とケンカしちゃって、それどころではないかもしれません。


一枚の写真から想像したように、

子どもの目でみて

子どもの耳できいて

子どもの心で感じて

みてほしいのです。


わからないならきいてみる

「何見てるの?何がみえるの?」

「元気なさそうだけど、何かあった?」

子どもが、今、何に関心を寄せているのか?

見えてくると、ああ、そうだったんだ。

と、共感することができるんです。


あなたの目に映る子どもの行動は、あなただけの視点でしかないんですよ。それって全部正解なんですか?