「信濃神社 旧社号標」。
2018.07.21 23:45
(あしあと その617・厚別区の20・厚別の15)
JR函館本線と千歳線が分岐した三角形の中央に位置する信濃神社は、閑静な住宅街の中に広大な境内が広がっています。その表参道の第一鳥居脇に建てられているのが、「信濃神社 旧社号標」です。
札幌軟石でできた四角柱の碑面には、「村社 信濃神社」と大きく刻まれています。その右側面には、「昭和二年九月十五日建之」と刻まれています。
「村社」は神社の旧社格の一つで、社格制度は明治4年の太政官布告によって制定されたものです。これは神社を等級化した制度ですが、戦後GHQによって廃止されました。その当時、社号標に刻まれていた社格は、セメントで埋められるなどしてGHQの干渉を免れ、そのまま現在に至るものが大多数ですが、信濃神社の旧社号標のように復元されたものもあります。
ちなみに、社格は「官社」、「諸社」、「無格社」に分けられ、「諸社」がさらに「府県社」、「郷社」、「村社」に分類されていました。