「山鼻墓地移転由来碑」。
2019.11.08 13:40
(あしあと その829・豊平区の105・平岸の23)
平岸霊園の南側の区画に、白御影と黒御影の石が組まれた石碑が建てられています。
石碑は、高低差がある白御影石の石柱の間に黒御影の石板が挟まれた形状で、その石板には
「山鼻墓地移転由来碑
明治初年山鼻屯田兵によって開拓された山鼻地区は札幌市発展の大きな力となっている
昭和41年飛躍的に発展する市勢にかんがみ開拓先人の眠られる山鼻墓地をここ緑濃き静寂の地平岸霊園にお移しした
この移転は各墓主の理解あるご委任を受けた山鼻墓地移転委員会が札幌市及び札幌石材商工業協同組合の心温まる協力をえてつつしんでとりおこなったいま碑をたて由緒ある由来を銘記し末長くこれを後世に伝えんとするものである
昭和43年7月19日 札幌市山鼻墓地移転委員会
明治9年5月 東北各県の元士農240戸は北門警備と開拓のため山鼻屯田兵として移り住む
明治10年11月 暁野区民共同墓地(「曙墓地」南11条西10丁目)が屯田兵専用墓地となる
明治29年10月 山鼻墓地(南28 29条西11 12丁目)が設置され暁野墓地にかわり屯田兵及び附近住民の共同墓地となる
大正15年7月 暁野墓地が廃止され山鼻墓地へ移転する
昭和41年10月 山鼻墓地を廃止し平岸霊園へ移転する
山鼻暁野両墓地に眠る無縁のお骨は当霊園納骨堂に安置した」
と刻まれています。
碑の背面には「札幌市山鼻墓地移転委員会」の「会長」、「副会長」、「常任委員」、「委員」、「会計監査委員」の各員の氏名が刻まれ、一番下に「札幌石材商工業協同組合の「理事長(氏名)外24名」と刻まれています。