26年前のアカデミー賞で巨匠とバッタリ
1994年2月。東京のスポーツ紙に出向になった。部署は文化社会部で、担当は映画と演劇。するといきなりL.A.出張がキターッ! 「とんねるず」の石橋貴明が出演したことで話題となった、映画『メジャーリーグ2』(1994)の主演俳優チャーリー・シーンのインタビュー取材。いわゆる”ジャンケット”というもの。ケニアの次がL.A.。映画記者らしいじゃないですか。”映画の都”初訪問ということで、おのぼりさん状態。ハリウッドスターの壁画でチャップリンと記念写真も撮ったし、
ウォーク・オブ・フェイムで初めて会ったハリウッドスターのハリソン・フォードの手形も発見したし、
ジェームズ・ディーンの『理由なき反抗』の舞台となったグリフィス天文台も訪問。
ついでにハリウッド蝋人形館でハルク・フォーガンにも会った。
でも何が興奮したって、ちょうど第66回アカデミー賞授賞式シーズンだったこと。当時の会場はドロシー・チャンドラー・パビリオンで、スター目当てのファンで賑わっていた。とはいえセキュリティー対策万全と今と違って、のんびりした趣。
チャーリー・シーンの取材も、L.A.に確実にいるこの時期を狙ってのタイミングだったのでしょう。取材場所はビバリーヒルズのフォーシーズン・ホテルで、ホテル内もアカデミー賞に参加するであろう人々でワサワサ。取材待機していると、目の前で驚きべき光景が。チャーリーとクリント・イーストウッドが談笑しているじゃないですか。映画『ルーキー』(1990)のコンビですよ。記者魂(?)を発揮して、すかさず撮影をお願い。
これが日常茶飯事なのか。さすがハリウッド はちゃうわぁ〜と思った瞬間。ちなみにこの年の作品賞はS・スピルバーグ監督『シンドラーのリスト』(1993)。今も心に深く刻まれている名作です。
さて、第92回アカデミー賞授賞式は日本時間2月10 日。会場はドルビー・シアター。応援の意味も込めて、第62回カンヌ 国際映画祭・ある視点部門に『母なる証明』(2009)で参加した時のポン・ジュノ監督の写真を掲載。GO! GO! 『パラサイト 半地下の家族』。