治験のすすめ
2020.02.10 07:55
私たちの身の回りにはお薬が溢れています。子供の頃にやった痛い思い出のワクチン接種。風邪をひいた時に何気なく飲む薬。そのような薬には偏見を持つ人はあまりいないものの、治験となると話は『別』。やれ人体実験だの危ないアルバイトといった扱いに変貌を遂げます。
果たして、治験はそのような扱いのままで良いのでしょうか?
結論から申し上げると、治験が偏見の目で見られることのデメリットはとても大きく、私たちの将来に直接跳ね返ってきます。
高齢化社会の医療費高騰問題然り、ドラッグラグによる「治療効果の高い薬が使用できない問題」など、私たちが使用するお薬の効果や薬価にそのまま反映されます。
でも、実は治験はとても安全に実施されていて、治験を実施する前の段階にも有識者たちが集まってIRBという審議が行われます。また、治験実施中も何かあってもすぐに対応できるような体制が組まれており、万一、身体に何かあった場合にも補償があります。
この「万一」という言葉に引っかかる方も多いと思いますが、現実にはドラッグストアなどで購入できる風邪薬などでも命を落としている人たちがいます。
何でも100%安全という言葉は言えませんが、治験だけが危ないという話はネット上のニュースにあるほんの一部の話を鵜呑みにした愚かな話です。
治験バイトと言われるような募集は全国各地でおこなわれていて、下記のようなサイトでも募集されています。
私たちが本当に大事なことは、治験を面白半分に怖がったり、見て見ぬ振りをする事ではなく、未来のために何ができるかを考えた上で、正確な情報を知り、自分自身の考えを持つ事なのではないでしょうか。