あの日のSunset Strip / ヴィッキー・ハミルトン #3
80年代に世界のハードロックシーンの中心地となったハリウッドのサンセット・ストリップ。
ここを世界的に有名にした2つのバンド、Motley Crue / Guns N' Roses の最初期にマネージメントを手伝っていたヴィッキー・ハミルトンさんが、ゆかりの地を様々なエピソードと共に紹介してくれています。
今回はその要訳シリーズ最終回、ガンズの話を中心にまとめました。
J: 聴き手の男性
V: ヴィッキーさん
GNRとの出会い
9:00 ~
次にヴィッキーさんが紹介してくれているのは、そのモトリーが住んでいたアパートからわずか10メートルほどWhisky側に下った別のアパート。
(*動画内では実際に彼女がガンズのメンバーと住んでいた一階の部屋が映されています)
ここで彼女は約半年間、ダフ以外のメンバーと生活を共にしていたそう。
J: どうやって彼らをマネージメントするようになったの?
V: 「アクセルが私に電話してきて、『ブッキングのことならあなたにコンタクトを取った方が良い』と色々な人から勧められたんだけど、デモテープを持っていくので聞いてくれないか?って言われてね。
その電話の数時間後にアクセルとイジーが訪ねてきたわ。
そのデモがすごく良かったから、一時スラッシュが在籍したバンド・Black Sheep、それとStryperと一緒にMusic Machineというライブハウスにブッキングしたの」
J: そのデモの中に後で僕たちが聴くことになる有名な曲は既に入っていたの?
V: 「Paradise City・Think About You…あとBack Off Bitchも入っていたわ」
アクセルらしい言動
10:45 ~
J: アクセルがあなたに一番最初に "November rain" のデモを聴かせた時のエピソードがあるんだって?
V: 「雑誌Music Connectionの表紙撮影だったんだけど、彼はピアノを弾きながら私に初めて "November Rain" を聴かせてくれたの。
『あなたがピアノを弾けるなんて知らなかった!』と私が言うと、彼はサングラスを少し下にずらしながら私を見て、(昔のアクセルの写真で時々見るあの感じです・笑)
『ヴィッキー、まだまだキミの知らない僕がいるんだよ』
-W Axl Rose
って言ってたわ」(笑)
予想通りのエピソード
11:05 ~
J: 半年間彼らがここに押しかけてた間、ここで作曲したりしていたの?
V: 「それが最終的に曲という形になろうとなるまいと、とにかく彼らはいつもジャムってたわ。
最初はアクセルを数日だけ泊めてあげるってはずだったのに、それが最終的には半年になり、ダフ以外の連中まで皆転がり込んできて…」
12:12 ~ では、このアパートの中庭にあるプールにまつわるこんなエピソードも…。
V: 「彼らがステージに掲げるバックドロップを最初に手作りした時、このプールで染料を落としていたんだけど、インクの色が流れ出ているところを大家さんに見つかって大目玉を食らったのよ(笑)
『あなた達、一体何してるのよ!!!』って」
そしてヴィッキーさんは、ここの共有洗濯ルームで同業者から、 "Appetite For Destruction" の数曲の権利を売り渡すよう力ずくで迫られたとか!!
怖すぎる…
終/
いかがだったでしょうか?
前回のモトリー&今回のガンズのエピソード、年始にお届けしたニッキーのお話など全て「売れたからこそ笑える」話であって、普通に見ればなかなかのクズですよね…(笑)
まぁ、ビジネス・バッドボーイズで無かったということは証明されました!(笑)