5Sを家庭でも取り入れましょう!
今日は、『5Sを家庭でも取り入れましょう!』をお送りします。
皆さんは“5S”と言うのをお聞きになったことがあるでしょうか?これは某自動車メーカーが体系化して今や製造業やサービス業だけでなく、業種を問わず世界中の企業の職場環境の維持改善で使われているスローガンで、「整理」「整頓」「清掃」「清潔」「躾」の頭文字をとったものです。この“5S”は別名「目で見る管理」とも言われ、問題点が“見える化”され、ムダを徹底的に排除し、効率的な環境が実現されると言うものなのです。中学の時に「家計」は最も基礎的な経済主体であり、それを営むのが「家庭」だと教わったと思いますが、ムダを排除してストレスを軽減し豊かで高効率な家庭環境を維持改善することが、正に今求められていることなのかも知れません。
<5Sとは>
①整理:全ての物を必要な物と不要な物とに分別し、不要な物は廃棄します。また、初めからムダな物を購入しないと言うことです。家庭では知らない間に物が増えてしまうことは何処の家庭でも悩みの種だと思います。先ずは年に一度の大掃除だけでなく、3ヶ月に一度のタイミングで必要な物と不要な物を分別することをお勧めいたします。3ヶ月と言えば企業では四半期にあたります。家庭内の物を四半期決算するのです。3ヶ月毎に「使った物」と「使わなかった物」に分別します。過去3回連続して「使わなかった物」にカテゴライズされた場合、即ち「過去1年間一度も使わなかった物」を廃棄の対象とするのです。明らかに不要であれば、即廃棄します。どうしても思い切れない物に関しては“赤紙作戦”を実行します。やり方は「日付」「過去の使用日」「名前」を書いた赤色の付箋を貼り、「不要可能性品置き場」に仮置きします。そして更に長くてもあと3ヶ月間様子を見て、それでも使わなかった場合は、即廃棄するのです。整理の目的は、不要なものを廃棄することと思われがちですが、実は何が必要であるかの基準を明確にすることに意義があると言われています。
②整頓:整理された後の必要な物が、何処にあるのかを誰が見ても分かり易く取り出して使える状態にすることです。家庭では、必要な物がすぐに見つからないと、不便に感じて同じものを購入してしまう場合が多々あると思います。整頓に必要なことは、先ず物の定位置を決めましょう。使ったら元の位置に戻す習慣ができますので、しまい無くすこともありません。探す時間のムダも省けますし、容量も決まってきますから必要以上にストック買いすることもなくなります。整頓はやり易い場所から始めると良いでしょう。それはキッチンや洗面所そして風呂場の収納だと思います。理由は必要か否かが分別し易い、定位置を決め易く、片付けがし易い場所だからです。定位置は使用頻度によって取り出しやすい位置決め、優先順位が大切です。視覚的に誰が見ても分かる様にするにはラベルを貼ることをお勧めします。
③清掃:常にゴミや埃を取り除いて綺麗に保ち輝かせること、それに併せて家電製品・ガス器具・水道設備の点検も怠らずに実施し、ホース類の緩みやたわみ、劣化による液漏れ、部品の腐食による脱落、等々の異常個所を見付けることが重要です。清掃に使用する洗剤はアルカリ性の重曹と酸性のクエン酸の2種類を駆使すれば充分です。重曹水は100mlの水に小さじ1杯、クエン酸水は同じく水100mlに小さじ1/2杯で作れます。スプレーボトルに入れていつでも使える様にしておくと便利です。洗剤以外には、掃除機、雑巾、スポンジ、ブラシ、モップ、カーペットクリーナー等々、最近では便利な掃除用グッズも増えています。掃除の基本は「上から下へ」そして「奥から手前へ」ですが、洗剤は「下から上へ」塗ると液だれを防ぐ事が出来ます。また、「軽い汚れから頑固な汚れ」へと作業を進めると良いでしょう。
④清潔:3S(整理・整頓・清掃)を衛生的に維持することであり、またその仕組みを作り標準化することです。場所によって決めてしまうと楽だと思います。リビングはテーブルを毎日、掃除機掛けは週一で、家具やテレビ等の家電製品も週一くらいが良いでしょう。キッチンは排水溝やコンロ周りは毎日、壁や床に飛んだ油汚れは週一ですね。トイレは汚れが付き易いので毎日きれいにしましょう。浴室も同様に浴槽の湯垢や床の皮脂汚れは毎日が良いでしょう。玄関は雨が降らなければ土足の土汚れなどは週一でOKだと思います。あとは布団や枕などのダニ対策は日向で干すことを基本にして、専用の掃除機や布団乾燥機を使っても良いでしょう。また季節によっては部屋の湿気対策として日中は窓を開けて空気を入れ替えたり、エアコンの除湿機能を使ってカビが繁殖し難い様に適度に乾燥させることを心掛けましょう。重要なのは、毎日するところと週一にするところを決めて繰り返し行い標準化する仕組み作りをすることだと思います。
⑤躾:整理・整頓・清掃・清潔を習慣化し継続・持続させ、より良い状態にするために、たえず改善を怠らないことです。清潔に保つ標準化されたルールや手順を仕組みとして作った時点で満足してしまいがちになりますが、それを毎日の生活の中で継続的に実践し、試行錯誤を繰り返しながら、より良く改善することが“躾”の本質になるのです。
<まとめ>
5Sを家庭生活に取り入れると、毎日のムダを省き高効率で創造的な居心地の良い環境を手に入れることを学べます。これは婚活中の皆さんにとって、成婚した後の新しい生活が如何に快適な暮らしを創造できるかの人間力アピールには持って来いの取り組みになると強く信じています。是非5Sを先ずは始めて見ましょう。
今日も良い一日であります様に。