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「宇田川源流」<現代陰謀説> 日本はスパイ天国であるということを体現したソフトバンクの通信機密漏洩とその罰則が全くない日本の認識の穴

2020.02.13 22:00

「宇田川源流」<現代陰謀説> 日本はスパイ天国であるということを体現したソフトバンクの通信機密漏洩とその罰則が全くない日本の認識の穴

 現在の日本は「スパイ天国」といわれる。

まあ、はっきり言って天国どころではなく、スパイそのものが最も多く様々な情報をいとも簡単に入るような場所になってしまう。まさに、そのようなスパイ天国をいつまで日本は放置しているのであろうか。

「自由」という言葉の中には、「FREE」と「LIBERTY」というような二つの意味がある。日本の場合は双方を包含して「自由」という言葉を使っているが、本来は「自由」と「勝手」とは全く異なる概念であることがわかっていない。その定義がしっかりしていない言葉を使っているので、いつの間にか「自由」が「無責任」と同義語になってしまっている。

責任のない仕事においては管理もおざなりになり、その管理がされていない情報は、それがいかに大切なものであってもそのことに関して、何らかの問題があるような状況にはならない。

そのうえ、日本人の場合は「最後に責任を取る人を決める」というような「詰め腹を切る」というような対応が一般的になっている。

単純に言えば、本来はプロジェクトがある場合、そのプロジェクトが始まった時、場合によっては計画段階で、その内容の責任者というのは決まるが、日本の場合「組織で対応する」などということを言い、その組織が失敗した場合は、全員に責任を分散させることができないので、中の「適当な人物」が責任を負うことになるのである。そのうえ、そのような時に組織の犠牲になって責任を取ることを日本人の場合「美談」というような感じになるのである。

実際は「責任者が責任を回避している」ということにすぎず、「組織そのものの信用が全くなくなる」もっと言えば「同じ指揮命令系統で仕事をする場合に、全くその信用性がない」ということになるのである。

それでもそのような「責任の所在が存在しない」無責任状態が、常態化し、その内容がそのまま存在するような状況になっているのだ。

そのために「通信などのインフラ」がスパイに狙われても、そのインフラの責任を取る人がいないということになる。


ソフトバンク社員が機密漏洩、露スパイの巧みな手口 通商代表部は隠れ蓑、諜報部員から「喰いモノ」にされる日本

 2019年1月25日、各メディアが一斉に、ロシアのスパイ工作について大々的に報じている。

 警視庁は、日本の通信大手ソフトバンクの社員だった荒木豊容疑者(昨年12月に懲戒解雇)が、社内の情報を持ち出してロシア政府関係者に渡していたとして逮捕した。このロシア政府関係者は、在日ロシア通商代表部の職員と元職員(すでに帰国)の2人だという。

 当局は、ロシア政府にこの2人を出頭させるよう要請したが、まだ日本にいる通商代表部の職員は外交特権を持っているために、これに応じることはないだろう。つまり、事情を聞くことも、罪に問うこともできない。

「通商代表部」職員が関与した事件の数々

 つい先日、『世界のスパイから喰いモノにされる日本』(講談社+α新書)を出版した筆者の目から見れば、今回の一件は典型的なスパイ工作事案だ。

 今回改めて明らかになったのは、日本はロシアのスパイからも「喰いモノ」にされているという現実だ。では、そもそもロシアの諜報工作とはどういうものなのか。

 在日ロシア通商代表部は、スパイの隠れ蓑になっているケースが少なくない。在日ロシア大使館のホームページによれば、在日ロシア通商代表部は「ロ・日間の貿易経済関連事項やロシアでの駐在事務所開設および合弁会社設立など」に関する情報などを提供する組織で、日本国内でも日ロの経済関係についてのセミナーなどを行っているとされている。彼らの使命は、「国家間の貿易と経済の関係を発展させる」ことだという。

 もちろんロシア通商代表部の関係者がすべてスパイ行為に関与しているわけではない。その一方で、日本では過去にも通商代表部にからんだ数々のスパイ事件が起きているのも事実だ。ある警察庁関係者は、「ロシアの諜報部員は、在日のロシア大使館やロシア通商代表部の職員を装ってスパイ工作を行ってきた」と指摘する。彼ら諜報部員は「日本とロシアの経済交流イベントや企業提携などを介して、ロシア人スパイは協力者を見つけたり、情報収集の活動を行う場合もある」とも言う。

2020年01月28日 07時00分 日本ビジネスプレス

https://news.nifty.com/article/world/worldall/12114-543086/

 ソフトバンクは、当然に「通信の大手」である。そしてその通信内容は、日本の場合、政府系であろうがなかろうが自由に民間企業として使っているので、その通信内容が、場合によっては日本の国益を損ねる可能性がある場合がある。しかし、残念ながら「ソフトバンクの社員」の中に、そのような「日本の通信の中枢を扱っている」ということ、もっと言えば「国益」というような感覚が存在するのかといえば、それは「NO」であろう。

さて、その「国益感覚のないソフトバンクの社員」が、まあ、ロシアのスパイに食い物にされた。この問題において、上記のように、ロシアは外交官でありその外交官としての仕事を、もっといえば外交官特権を使ってスパイを行うというのは普通の話であり、そのことは日本は、すでに8年前の「鹿野道彦・樋口俊一という民主党政権の閣僚による李春光農水機密漏洩事件」によって間何営るはずであるが、残念ながら、その外交官がスパイであるというようなことは全くそのようなことを思っていないということになる。はっきり言って日本人の機密意識の欠如は全くおかしなものでしかない。それも「自由」という枠の中の一つであり、その人間付き合いの中において、無責任な兆候がある。

まあ、そのような状況の中で、まあ、この容疑者は一応懲戒免職になっているが、残念ながら国益を大きく損ねたのにかかわらず、国家としての制裁はいまだに加わっていない。

それ以上に大きな問題は、「ソフトバンクという会社が全くペナルティを受けていない」ということである。

まさに、本来は以下のような状況になる。

・ ソフトバンクは、このような犯罪を犯す人を担当にしていた

・ この方な犯罪を犯す人間の管理を怠った

・ 会社と顧客の間の情報機密の契約を破った

・ ロシアの諜報部の動きを全く把握していなかった

というような状況で、そもそも人選を含め、ソフトバンクという会社に責任が存在しその責任を負う必要がある。しかし、その責任を全く行っていないということになるのである。

 まさにそのような状況が存在すれば、またソフトバンクという通信を担っている企業は「無責任に多くの情報を扱っている」ということになり、それを放置しているということになるのではないか。そのような放置をしていること自体が日本の国益を損ねる大きな問題になるのである。そして、そこに罰則がないので完全に、スパイ天国になるのである。

まあ、情報部がないとか、カウンターインテリジェンスがないというような意見もあるが、そもそも論として、自分が行っていることの重要性が認識できず、なおかつ「無責任状態」になっていることが、もっとも大きなスパイ天国の要因であるといえるのである。