『のび太』という生きかた
今日ご紹介する一冊はこちら
横山 泰行さんの著者、”『のび太』という生きかた”について書いていきたいと思います。
のび太のイメージと言えば、『ドラえもんの道具に頼ってばかり』『いつもジャイアンに
虐められている』『泣き虫』『ぐうたら』『運動が苦手』『テストはいつも0点』という
あまりポジティブなイメージではないですよね。
しかし、そんな『のび太』は将来、ヒロインのしずかちゃんのハートを射止めて結婚する
んです。一体どこで人生の大逆転をしたのでしょうか。
『ドラえもん』のストーリーには、必ずといっていいほどひみつ道具が登場しますよね。
例えば、『必ず当たる手相セット』の場合、初めは手相がピッタリ当たるが、そのうち
ハズレばかりになる。のび太は『手相なんか気にしているときりがない。僕なりに頑張
るよ』と宣言し、ドラえもんから『偉い!のび太くん』と激励(ゲキレイ)されるんです。
ひみつ道具は、初めのうちはうまく機能してあらゆる問題を解決して、のび太に期待
を抱かせるんですが、最後には問題解決にはならないという結果で終わります。
どの作品でも、のび太は必ず自分で試行錯誤(シコウサクゴ)しながら問題に取り組んでいます
。のび太にとって、ひみつ道具とはあくまでも『自分の長所・優しさ』を引き出すきっか
けなんです。
のび太は苦手なことを先延ばしにする癖がある。しかし、最終的には目の前の問題を解決
する行動を起こし、乗り越えます。ひみつ道具を使って苦手な問題を克服した経験がたく
さんあり、その都度、爽快感や達成感を体験してます。
『ドラえもん』の作品は、パワハラ、虐め、不登校、自殺志願、環境問題などの現代社会
が抱える問題をカバーし、のび太の行動、思考から導ける、上手く生き
るためのメソッドを紹介していると思います。
他にも例えがあり面白い一冊です。