赤坂切畑雨中夕けい ーあかさかきりはたうちゅうゆうけいー
2020.02.14 05:22
歌川広重名所江戸百景より
赤坂桐畑雨中夕けい
水彩にて 模写絵師つねきち
現在の赤坂見附交差点の辺りには
江戸時代、溜池があり
その土手には桐がたくさん植えられていました。
この植樹は地盤を固めるためと
桐には鳳凰がとまるので縁起がよい
とも言われています。
傘をさしたり合羽を着て歩く人々がいますが
つねきちの世界では
決して雨に濡れることはありません。
赤坂見附の見附とは
見張りのいる城門のこと。
江戸城には全部で36箇所の見附があり、
現在も赤坂のほか、四谷見附という地名として残っています。
雨の三宅坂をあがると
上には永田町があります。
つねきちは雨の線をしっかり描いていますが
やはり、人にはあてていません。
どうしても人々を濡らしたくない
そんな想いが込められています。
こうしても見ても、かなりのざんざん降り。
この元絵は広重が亡くなったあと
二代目広重が描いたそうです。
雨の夕暮れを幻想的に仕上げていますが
つねきちの色合いは明るくて
技巧を懲らそうとも考えず描いていますので、
実際の風景はこんな感じだったのかもしれません。