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劇団木霊

えへ。

2020.02.14 11:00

演出助手目黒です。テーマ「ユーモア」、ユーモアって何だろう............直線距離では何も書けそうにないので、回り道します。


シミュレーション仮説というのがあります。

人類が生きている世界は全て何者かによってシミュレーションされた現実であるという仮説です。真偽色々議論があるらしい。


夢仮説というのもあります。デカルトさんらが考えた説ですが、荘子さんの胡蝶の夢とも似通ったものです。夢の中の自分が現実か現実の方が夢なのかというやつです。荘子さんは仮説として提起したというより、だとしてどうか、ということを言ったみたいで、それは、どちらが夢であろうが現実であろうがそれはどうでも良くて、いずれをも肯定してそれぞれの場で満足して生きれば良いということらしいです。



よし、道、合流。



ユーモアって、ウィット(機知)とちょっと違います。知的な言い回しに遭遇してドーパミンが出る感じとか、伝わる人に伝わる系のネタが分かって得る優越感を含んだ興奮とか、そういうのじゃなくて、うわ、なーんかどうしようもな、でもあるよね笑 みたいな、あるいはなんでそんな訳わからんことに真剣なん?、いいけど笑 みたいな、そういうのがユーモアかなって思うのです。


人間、なんか真剣に生きてます。いつか死ぬのに。シミュレーションの中にいるかもしれないのに。神はシミュレーションを行なっている何者かのことかもしれない。ずっと観察されてて、神へのウケ狙いで罪悪感とか、持っているのかもしれない。サンタさんはみてるのよー、って言ったの誰だっけ。でもその誰かも、シミュレーションの中か?


人間、なんか真剣に生きてます。夢が現実で現実が夢かもしれないのに。でも荘子さん曰く、そんなのどうでもいいのです。どちらにも納得があればきっとどうでもいいのです。



ユーモアって、この納得に伴う気がしています。人間がよく分からないまま生きてて、なーんか真剣で、滑稽で、まあでもそんなもんだよねーー訳わかんないしどうしようもないじゃーーーん、いつのまにか生きちゃってるんだもんしゃーなーーーい、っていう明るい諦めと共存する楽な笑い。諦めは「明らかに見る」から来ているらしいって聞いたことがあって、へー、とは?が同時に押し寄せたのですが、まあ、明らかに見ている気になってるような気もするし、全然明らかになんて見られていない気もするというか、おう。明るく明らかに見る。積極的に諦める。身を軽くする。楽に笑う。めぐろは生きています。えへ。みんな生きている。えへ。



文字で楽に笑うのって難しいですよね。

分からん。何も分からんです。






まーいっかーーーーーー。







本日は「地獄のユーモア」初日でした。

まだ公演は続きますが、座組ブログはこれにて一旦終了です。お座席少なくなっていますが、まだ若干ございます。ぜひ下北沢の会場で、ユーモア、しましょう...


ではまた!

「地獄のユーモア」

作・演出| 奥手前

|日時| 

2/14 19:00

2/15 14:00 / 19:00

2/16 14:00 / 19:00

@下北沢スターダスト

一律1000円

ご予約目黒扱い