パンターA型の作成と塗装(後編:ウェザリング)
Panzerkampfwagen V: Panther (Sd.kfz.171) Ausf.A
前編に引き続き、後編になります。前編ではドイツ戦車のパンターA型(パンサー)の迷彩塗装までを行いました。後編ではウェザリングを紹介します。
ひとまず完成図で盛り上がっていこう、ということでこちらがゴールです。
中戦車のはずなのにこの重厚感!やっぱりパンターはかっこいい。さて前回は迷彩塗装が終わるところまで行きました。こんな感じでした。
スミ入れからスタート
まずはスミ入れから行いました。この工程で雰囲気が変わるのでとりあえずやりたい感じ。ダークブラウンのタミヤ墨入れ塗料を塗っていきます。車体前面は突起物やくぼみを中心に墨入れ塗料を入れていき、多そうであればティッシュで吸い取っていきます。平面は後が残ってしまうので、ライターオイルを含ませてにじませることで、自然に仕上がるようにします。
後部は構造がたいへん複雑なので重厚感がぐっと出てきます。何度か失敗しつつ、失敗したら失敗したで、ライターオイルを含ませてティッシュで拭き取っていました。
転輪と車体後部も同様に汚します。車体後部はもうバシャバシャとやってしまいました。転輪は縁の部分と中央部を中心に墨入れを行い、質感を上げていきます。
続いて今回は初チャレンジとなるチッピングに挑戦してみました。どうも見る限り、塗装が剥げた感じを細かく書いたり、点々を入れたりして表現する手法のようです。よくわからないので、ジャーマングレーを使って書き込んでみました。
砲塔と砲身の間にある半円状のものに全力で仕掛けています。調子に乗って色々なところに書いていったらやりすぎたような気がします…。ただジャーマングレーはどうも違った気がしていて、もっと良い色の選択肢があったんじゃないかと思っています。
車体後部の様子。ちょっと違ったかなぁ…。まぁいっか。もいっちょ雰囲気を出すべく、100均で購入してきたオイルパステルを削って作った適当な錆色(もどき)をちょいちょい塗って雰囲気を出してみました。
上の色で予備履帯も塗っていますが、あまり色が濃くつきませでした。ライターオイルで薄めすぎたか…。
最後にタミヤのウェザリングマスターの金属色から、ライトガンメタルを角の部分や突起物に擦り付けて、金属感を出してあります。
そんなわけでパンターA型が完成しました!履帯のたるみは瞬間接着剤で固定してあります(耐久性能は未知ですね…!)
かっこいいぞパンター中戦車!
そしてここまで来るとおもちゃっぽさも無くなり、プラモデルっぽさが消えて重厚感が出てきますね。
後ろから見たパンター。フォルムが見事。
最後に何枚か記念写真です。
ちょうど日が出ている時間帯だったので、コントラストを思いっきり使う形で撮ってみました。うん、存在感ある。パンターいいぞ。
最後はベランダでとても良い香りを漂わせるジャスミンと一緒に。今回はチッピングや履帯のたるませ、パステルの初トライと色々と試してみましたが、仕上がりも気に入っていて、とても楽しくやれました。
ただ迷彩塗装をしていて気がつくと数時間ふっとんでしまうのは、ちょっとびっくりしました。今回は2色でしたが、3色になったらどうなっちゃうんだろう。
なんてことを思いつつ、いつかチャレンジするであろうティーガーやパンターG型を思い、もっと色々やってみて上達せねば、と思う今日この頃でした。