インド・ガナガンガ紀行 ③
ガナガンガに着いた翌日は、朝早くからガンジス川の中州で瞑想~アサナ~呼吸法の修行の予定でした(前日、夕陽を見ながら下見もしてきました)。
朝は5時過ぎに起床。モーニングティーを頂いて、暗い中を出発!
寒さ対策のため、滞在中ずっと使わせてもらった毛布を被って…
因みに、2月の北インドは、朝晩はめっちゃ寒い。日本と同じか、少しマシな程度。
ダウン必須でした!
日が昇ると一気にポカポカ陽気になり半袖でも大丈夫。
なのでお洗濯や沐浴は日中にぱぱっと済ませる日々…
外に出た時点で、霧が凄いなあ、とは思っていましたが、この時期はこんなもんなのか~程度の気持ちで乗船。
ところが!
真っ暗な中、出発した船は瞬く間に方向を見失いました(゚ロ゚; 三 ;゚ロ゚)
いつまでたっても中州にたどり着かない。
そうこうしているうちに、日が昇ってきましたが…真っ黒が真っ白になっただけ!
とにかく見えない。全然見えない。
見えないからどこをどう走っているのか全然分からない。
湿気で髪も毛布も段々重くなってきました…
寒さも相当で、毛布を頭からかぶっていても、手足の先がじんじん冷えて…
船の上だからじっとしているしかなく…
結局
4時間、ガンジス川の上にいました!
4時間の間、思考は行きつ戻りつしましたが、師匠や仲間と一緒だったので、不思議と不安や恐怖はありませんでした。
でも、このシチュで独りぼっちだったらどうだったかな。
何も見えず、どうなるか分からず…でも、そもそも、見えたり、先が分かったりしたところで何がどう安心だというのか。
見えたり分かったりしたところで、そのことと、自分が思い描く通りになることとは全く別問題なのだ。
外側を見て(或いは見えないということで)不安を自分で煽るより、内側の光に意識の目を向けるべきなのだ。
なーんてことを考え、後半は自分なりに深い瞑想に入れた気がします。
そうこうしているうちに、少しずつ霧が晴れてきて…
とはいってもこれくらい
船頭さんも水に入り…
やっとこさっとこ帰還!すべてよし!
下はガンジスの水、上はガンジスの霧…ということで聖なるガンジス川のエナジーを、4時間!浴びることができました。
そして、「五感から入ってくる情報なしに生きるイメトレ」ができた感じ!
ありがとうガンジス!
道場に帰ったら、温かい食事が待っていました。幸せだった~
この日は午後からまた、例のロータリークラブの活動に同行させて頂き、地域の小学校を3校ほど廻ってお弁当箱を寄贈。
なんと翌日の地域の新聞に掲載されるという嬉しいサプライズも。
私の頭の隅っちょも写ってました( ᐛ )
長くて濃ゆい1日。
旅の不思議はまだ続きます。
つづく