Aさんの対処法(板書をとれない…)
Aさんは、大学生になっても板書をとれるようにはなりませんでした。
中学校の時は、すべてのノートが最初の1ページか2ページまでで終わっています。新しい学期や学年になると、「今度こそ」と挑戦するのですが、そのたびに失敗してしまいました。結局、中学校では、板書に成功することはありませんでしたが、ノートがもったいないことに気づき、3年生ではルーズリーフを使用していました。すると、無駄なノートの消耗はなくなりましたが、板書は成長しませんでした。
しかし、授業の内容をしっかり聞いていたので、なんとか授業やテストには対応できていました。
高校では、さすがにノートがないとテストに対応できなくなってきました。そこで、隣のクラスメートに頼んだのですが、態度が悪いので断られてしまったのです。(それはそうですよね!)
そこで、テストごとに、仲の良い友人にまとめてコピーさせてもらっていました。仲の良い友人も私のことを普段からサボっているとは思っていたそうですが、テスト前になると一緒に勉強会をして、私がノートから内容を先に理解できた時は教えたりもできていたので、一緒に学ぶことができました。しかし、中学校の時に比べると成績は落ちていくばかりでした。
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さて、大学生になったAさんに転機が訪れます。それは、携帯電話の登場です。結局、Aさんは板書をとることができるようには、なりませんでしたが、携帯電話で黒板を取ることで、それをノートの代わりにできるようになったのです。
友人からはやっぱりさぼっているように見えていたようですが、私にとっては最高のツールを手に入れた瞬間でした。高校で下がった成績も大学になるとこのツールの登場でどんどん上がり、卒業時には学部で優秀だったため「理工学部長賞」で表彰されるほど、成績もよかったです!