南米留学ってどんな感じ?
初めまして。今年からアルゼンチンの国立大学に通う、hinaです。
このブログを見ている方の多くは、欧米をはじめとした英語圏の大学進学を視野に入れている高校生じゃないかと思います。だからこそ、その選択肢の中に”南米”を入れてみてはどうでしょうか。
何語?
アメリカをはじめとした英語圏の大学への正規留学の場合、アカデミックレベルの英語能力が必須です。しかし南米の多くの大学では英語のスコアは全く求められません。なぜなら、そもそも南米で英語が全くと言っていいほど通じないからです。大学でも英語で受けられる授業は無く(英語学科ならあるかも)TOEFLなどの外部試験も浸透していません。
しかし他の国と同じように南米の多くの国で公用語とされる、スペイン語の語学能力が求められます。レベルはCEFR(comon european framework of reference)でいうB2、TOEFLibtだと72-94(文部科学省より)が求められます。専門的な単語が必要とされるので日本国内のみで学ぶのは難しいかもしれません。しかし高校生でスペイン語圏に留学する人も多いです。英語圏に縛られずに考えてみるのもアリだと思います。
南米での生活ってどんな感じ?
私は高校生の頃に交換留学でチリの地方都市に1年間留学していました。
現地のスタイルは、高校で遊びまくり大学で死ぬほど勉強する、です。高校では留学生の私がある程度の成績を取れるレベルの学習でしたが、ホストシスターや大学生になった同級生の生活を見ていると高校生時代とは打って変わり、夜な夜な睡眠時間を削ってまで勉強しています。
私はアルゼンチンの大学に進学しますが、アルゼンチンの公立大学は卒業がとても難しく(特に国内外問わず多くの学生から人気である医学部)卒業年数が5年とされている学部であっても7年8年かけて卒業する人が少なくないです。
私の進学する町の大学生の多くは車かバスで登校します。親元を離れて暮らす地方出身者が多く、基本的に2人〜3人での共同生活です。治安が良くない上にアルバイトをしない生徒がほとんどなので共同生活が経済的にもおすすめ。
一日中勉強ばかりしている生活ですが、週末はクラブや安いバーに行く生徒も多いです。しかし日曜日はスーパーやチェーン店を含むほとんどのお店が閉まっているので要注意!!
どうやって入学するの??
アルゼンチンの国立大学はスペイン語を母国語とする生徒に対して入学試験がありません。外国人生徒に対しても上記のスペイン語の語学能力の証明ができれば入学が許可されていましたがここ2年間、アルゼンチンの歴史・地理・政経の試験も設けられていました。しかし私が実際に大学に行ったところ、なんとその2週間前(2019年11月)に試験制度が廃止され、昔のように無試験で入学できるようになりました汗
おかげさまで現在は無試験で入学できますがそれもいつまで続くかわからない上に、提出書類を集めるのが一番大変です。
入学には各国の高等教育の終了証明書、単位修得証明書など各種証明書、戸籍などの個人証明書に加え、外務省によるアポスティーユが必須とされます。
大学のホームページにもリストが載っていますが、ほとんどの情報は南米の国の国籍を持つ生徒向けなのでスペイン語圏でもなければ地球の裏側に住む私たちが提出しなければいけない必要書類は全く違ったものになります。その上大学や国、法律の変更によっても必要なものは変わるので大学に粘り強く質問することが大切です。
南米留学という聞き慣れない進路ですが、手続きや大学からこれから少しずつ紹介していこうと思います!
2020/2/14 hina