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東京で茶会を開きました③

2020.02.10 13:05

東京で開いたお茶会は、全身で幸せを感じ翌日には涙が止まらないほどの時間だったわけですが、なぜそのような時間になったのかと考えてみました。


この日、お客様達と対峙したお茶室のその空気は、ふわっと暖かくそして心地よい静寂で包まれていた。


この茶会のために私がしたことは、茶会の内容を決め、先生にお願いをし、お茶室、お道具、お菓子、お抹茶を決め、掃除をし、天気をみて暖房対策を考えたこと。

当たり前のことばかりですが、ひとつひとつに考える項目があり、今の私ができる精一杯で準備をしました。


でもそれは毎回の茶会でも同じ事です。


何が圧倒的な違いかと考えると、そこに来て頂いた仲間でもあるお客様全員が、その一瞬一瞬を楽しみ共にする空気。意識も無意識も全てこの場に注がれていたからではないかと思います。


仲間の皆さんの心の広さ、人間的な深さ、それらが私を含めてその場にいる皆さんに大きな輪になって繋がり茶室の空間を占めていたように感じるのです。


お弟子さんとお稽古をしていても、また私が教えて頂いてる時も、心の繋がりや静けさを感じ生きている幸せを感じる事は何度もあります。


今回は、茶道が初めての方ばかり。

茶道をしているから心が繋がるのではなくって、心が繋がる方々だから、茶道の時間が幸福でお茶一服が大切で生きている喜びを感じるのだと思いました。

お茶は美味しく点てるのではなくて、相手を思うから美味しくなる。

全ては心と心が通じてこそのものだと思いました。


こんな幸せな感覚、他で味わえるのでしょうか。


私はもともと理屈っぽい性格でしたし、お茶を点てる理由は何?というような高校生でした。 

至って普通の私ですら、思わず涙をするようなこんな幸せな感覚や空気を感じられるようになるのですから、誰でも体感できると思っています。

その幸せな感覚を知って頂きたいなと思っています。