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Die 8. Sinfonie Gustav Mahlers

2020.02.18 01:56

マーラーの交響曲は大好きで若い頃から色々聴いてきました。

しかし、一連の中で第8番は再生回数が最も少ないと言えます。なぜか。

理由:1 スケールが大きすぎて自宅で満足する音で聴いたことがない。

   2 演奏内容と録音品質のアンバランスで気に入った演奏が少ない。

   3 実際のコンサートで聴いたこともないし、今後も聴けるチャンスが少ない。

曲自体はとてもマーラーらしい大曲であるのに。残念です。

自宅に1970年代初期のショルティ指揮シカゴ交響楽団その他の演奏で、4トラック2チャンネルオープンリールが保管してありました。LPの再生では全貌を捉えられないと考えてテープを購入して聴いていたんでしょうね。

今回これを書くにあたりちょっと調べました。交響曲ですが楽章の配置ではなく、オペラとかオラトリオのような第一部と第二部の構成です。

第一部はグレゴリオ聖歌のラテン語歌詞を用いていること。第二部はゲーテのファウスト(ドイツ語テキスト)を用いて、アダージョ、スケルツォ、フィナーレのように個人的に分類できる構成がひとつにまとまっていること。なので全体としては交響曲なのだと。

初演資料で見ると、合唱団2つで500名。少年合唱団350名。独唱者8名。パイプオルガンや特殊な楽器を含む管弦楽団で171名。最後に、指揮者であるグスタフ・マーラー自身を含めて1030名!

1910年9月にミュンヘンで初演とのこと。裏方にブルーノ・ヴァルターも居たし、客席にはシェーンベルク、リヒャルト・シュトラウス、ラフマニノフなどの作曲家の他にオットー・クレンペラーなどの指揮者や著名人もいたとのことで、初演ははちゃめちゃの大成功だったそうで、その初演を生で聴きたかった。笑

思うにマーラーが到達した絶頂の瞬間だったんだと思います。初演からたった8ヶ月後にマーラーはウィーンで亡くなってます。人生あっけないです。本当にそう思います。

こういう常軌を逸した大曲ですから、これをうまくコントロールして鳴らせるのは沖縄にいる親友の鳴らすマグネパンだけだと思います。これを第一部だけでもいいから彼の装置で聴いておきたい。そう思います。