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追憶の国のアリス

STORY

2020.01.13 15:05

 あなたは、あるIから始まる街の外れで古びた本を拾いました。タイトルは擦れてはっきりとは読めませんが「……の国のAL……」と書いてあるようです。


 本は誰かの手作りのもののようで、黄ばんだページとページが剥がれたりくっついたり。メモや手紙が挟まっていたり。しかもどこもかしこも落書きだらけで、読めたものじゃありません。

 ビリビリパラパラカサカサと徒らにページを弄んでいると、ページとページの隙間から、一枚の紙切れがはらりと舞い落ちました。

 A.LからC.Dへの手紙でしょうか……?

 不自然な文字列をじっと見つめているうちに、あなたはあることに気がつきました。

「わたしをみつけて A.L」

 その一文を見つけた途端。

 あっという間に上も下も右も左もまっさかさまに宙返り!ウサギ穴を潜り鏡を通り抜け……何処でもない何処かの国……『追憶の国』へ、迷い込んでしまいましたとさ!

「誰が殺した ちいさなアリスを。」

「それは私とアリスがいった!」

「私のペンで 私の言葉で」

「私が殺した ちいさなアリスを!」

「誰が隠した ちいさなアリスを。」

「それもわたしとアリスがいった!」

「アリスの服と 靴を脱ぎ捨て」

「わたしは隠れた ダレかの中に」

「誰がみつける?」

「ぇえ〜?どうしよっかなぁ」

「探す人がいなけりゃ、隠れる人もいないだろうよ。」

「あきれたこと!鬼も決めずにかくれんぼとは。命じます。どなたかアリスを見つけ出すように!」

白うさぎ

「時間だ時間だ!遅刻しそうだ!どいてどいてどいてったら!……ムムム?ねぇ、ボクの時計、壊れちゃいないかな?……なんだい?君たちまるで亀に噛みつかれたみたいな顔してさ。針が無いのがなんだっていうんだ!逆さま回りの時計よりずっとましじゃないか。」