Ameba Ownd

アプリで簡単、無料ホームページ作成

ハートアート工房神田

元太の発病

2020.02.21 04:56

元太は小さい頃からアレルギーでずっと薬を飲んでいました。そのせいで肝臓の数値はかなり悪かったのですが、いつもお世話になってる獣医さんがたまたま元太の肝臓をエコーで見たら何やら不穏な影が見つかったとのこと。元太、13歳の時でした。影があると言うことはそこに腫瘍があるということ。良性なのか悪性なのか検査をすればわかることだったのですが、先生は元太の年齢を考えるとできれば何もしないほうがいいと言われました。検査をするにも麻酔をかけ、メスを入れなければならず元太の身体に大きな負担がかかるとのこと。ワタシにはどちらとも言わなかったけれど、恐らくこの時点で先生には悪性腫瘍であることはなんとなくわかっていたのかもしれません。そして先生は、これからは元太自身が元太の身体の中にあるものとうまく共存していって1日でも長く一緒にいられるように過ごしていってくださいと言われました。悪性とも良性ともわからないまま、その言葉を聴いてワタシは涙が止まりませんでした。この日からワタシと元太の身体の中にある腫瘍と向き合って生きていくことを余儀なくされたのです。目の前にはいつもと変わらない元気な姿の元太がいました。