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Monochrom Welt

名前の意味。

2020.03.01 11:00

KonicaMinolta DiMAGE G400  

少し前、リコーが主催するフォトアカデミーからペンタックスの名前が外されたことに、ペンタックスファンが反発していたそうです。この話を聞いて思い出したカメラがありました。 


20世紀末、 コニカとミノルタの合併はデジタル時代のもたらした激震のひとつとして受け取られました。ディマージュ G400は、合併したコニカミノルタから最初に送り出された400万画素デジカメです。 


デジカメといえばまだレンズ固定のコンパクト機なこの時代、コニカは小西六以来の伝統ある「ヘキサノン」銘を、ミノルタは新鋭の「GT」銘を持っていました。「コニカミノルタ」としてのデジカメ第一弾として、普通に考えればレンズ銘をどうするか社内で議論があったとは思います。しかし社名を考えれば、ひょっとしたら既定路線だったのかもしれません。  


新鋭機種、ディマージュ G400で採用されたレンズ銘は「GTヘキサノン」でした。  


当時はそんな歴史もつゆ知らずに手にしたカメラでしが、G400は非常に良いカメラだったと思います。 指かかりの良いレンズバリア式スイッチを開けると、沈胴式のレンズが伸びて撮影スタンバイ完了するまでわずか0.7秒という驚異的な起動速度。起動・撮影・終了の全プロセスでも1.5秒で完結する速さはポケットから出し入れしてる時間で起動終了が完結するため、本当にストレス無く撮影を楽しめるカメラでした。 


残念ながら合併したコニカミノルタもカメラ事業から撤退してしまい、α等のブランドはソニーに引き継がれ、GTヘキサノン銘のレンズを持つデジカメもG400含めわずか3機種のようです。しかし最初のレンズ銘に「GTヘキサノン」を選んだコニカミノルタは、社名はどちらも切り捨てないまま今も「コニカミノルタ」という名前で頑張っているようです。 


そういえば、カメラ界のトップブランドであるライカが販売している高級レンズ「スーパー・バリオ・エルマーSL F3.5-4.5/16-35mm ASPH.」(実売75万円超え)も、実際はコニカミノルタの設計というウワサです。 


 名前への思い、名前の意味、名前の象徴するもの。面白いなあと思います。