スーパーGT第2戦 富士500Kmレース(決勝編)
日曜日。朝起きたら台風のような雨と風・・・
ホテルの駐車場に向かう間にもびしょびしょになりながら、車に乗り込み富士スピードウェイを目指します。
予選日から決勝日にかけてゲートオープンされているのですが・・・なんかすっきり入場。
いつもはもう少し車列が出来ているのになぁと思いながら、ドリフトコース駐車場に。
これは凄い状態だったんだろうなと想像に難くない光景でした。
駐車場の場所取りに使われていたらしいビニールシートが飛びまくり、駐車場の回りに張られていたテントなども、小さなものはひしゃげた状態になっていました。
グランドスタンドへ向かうと・・・
まさに台風のような状態。
ホームストレートを真横に雨が駆け抜けます。
旗を出して・・・の状態ではなく、とりあえず旗入れをフェンスに引っ掛けて、またもや必勝祈願?にカツカレーの朝食を取りますw
パドックオープンの時間になり、パドックを覗いてみると・・・
あちこちで設営されたテントがめくれたり、パーテーションが倒れたり、旗が折れてたり・・・昨晩からの風雨の凄さを物語っていました。
Team Hitotsuyamaさんのテントに行くと・・・テントの被害は無かったのですが、テントが倒れないように補強したり、下の隙間から吹き込んだ雨のふき取りで大忙しでした。
ピットの中も、朝一番の練習走行に向けて準備をしていたのですが、風の吹込みがひどくピットのシャッターを開けれない状態。
また練習走行時のタイヤ選択でも悩まれているようで、ドライタイヤとレインタイヤがピット一杯に並べられていました。
一応予報では8時から9時には晴れて気温も上昇するとの予報が出ていたのですが・・・
空の雲は凄い勢いで流れている為、風は収まりそうに無いかなという感じです。
メカニックの方も「もし練習走行のときまで雨が残るようなら、ちょっと大変かも」とのこと。
早々にグランドスタンド裏に戻ってきたのですが、何時もならイベント広場のお店が賑わって来だしている筈なのに、どのお店もクローズド。
GTサポーターズクラブのテントに行くと、風が強くてテントを開けられない・・・と。
天候の回復を祈りつつ、グランドスタンドへ戻りました。
なんとか雨も止んで、太陽が顔を出してきたのですが、相変わらず風のほうは収まる様子はありません。
ですが、陽が出てくると一気に気温のほうも上がり始め、風が強いのもあって、路面の状況は一気にドライの方向へ向かっていきます。
練習走行の時にはドライタイヤで走行できるようになるまでに回復。
そして朝一番の本番前の最後の練習走行が始まります。
もうこの頃から、グランドスタンドはほぼ満員。
少し風が弱まったのを狙って、旗振りを始めます。
昨年から旗振り始めたのですが・・・ 始めの頃は恥ずかしさでおどおどして振っていたんですよねw
でも、やっぱり他の応援団さんの姿見たら、頑張るしかないじゃないですかw
今では、ぜんぜん気にせず旗振りしている自分が信じられないですけどね♪ (Audiの私設応援団の方ですか?と聞かれることが多くなりました^^; そう見えるのかな?w)
朝の練習走行、#21は11番手。決勝に向けて、綺麗に洗い流されたコースの最終確認とドライバー交代・ピット練習がメインであった為、タイムは気にしていません。
お昼を挟んで、いよいよ決勝スタート。
500Kmの長丁場です。しかも暑くなってきてましたので、しっかり飲み物も用意して準備OK。
スタート前、東北地震のときに作られた大きな日の丸の旗に、今年震災に見舞われた熊本・大分・九州の方に向けての寄せ書きが追加され、グランドスタンド翻りました。
そして、熊本地震の被災者に向けての黙祷。
この日、延期となっていたオートポリスでのレースの中止が決まりました。
去年初めて九州を訪れた私にとって、阿蘇の風景が忘れられません。
1日も早く九州全体が元気を取り戻してくれる事を祈ります。
14時、ローリングスタートで決勝が始まります。
気温がかなり上がり、肌に刺す日差しが痛いぐらいになっていました。#21のAudi R8はライアン選手がスタートドライバー。
岡山の第1スティントを担当した藤井選手のように、前方の車両を攻めて行きます。
あっという間に4位までポジションアップ。
これは行けると思っていた矢先でした。予選で使用したタイヤのどちらかを使用しなければならないスタートタイヤ。
路面温度とのマッチングが取れなかったのか、徐々にタイムダウンしていきます。
少しずつ順位が落ちていきます。それでも粘り強い走りを見せますが、予定よりも早めのピットインを余儀なくされてしまいました。(後にこれが良い方向に向いたのですが・・・)
第2スティントに藤井選手にバトンを渡し、ここから追い上げを開始します。
一時22位まで落ちていた順位もレース中盤には10位前後まで回復。じりじりと表彰台圏内を窺います。
今回のレース、一言で言うとタイヤで勝敗が決まったといっても過言ではありません。
タイヤのパンクに苦しませられるチームが続出。
特に残り3分の1となったところで、#100のNSXがタイヤバーストで100Rからアドバンコーナーにボディの破片を飛び散らせる事に成り、セーフティーカーが入る事になりました。
この時、1回目のピットインを早めに行っていた#21のR8は、すでに2回目のピットインを済ませて、ライアン選手の追い上げが始まっていたときでした。
これにより、前の車両との差がほぼ無くなり、かつ本来ならこのタイミングでピットインしなくてはならなかったチームが、燃費も含めて厳しい状況に置かれる事となりました。
#46のS-Road GT-Rはペナルティ覚悟でピットイン。#38のZENT RC-Fはまさかのガス欠リタイアとなるなど大波乱となりました。
セーフティーカーが抜けると、今度は最後のスプリント。
#21も9位まで挽回していた順位を7位まで戻します。
前にいる#0 GT-R・#51 フェラーリまであと少し。
そして、このレースで最大の波乱が起きます。
100Rをトップで駆け抜けていた#12カルソニックGT-Rがタイヤバースト。
100Rの出口で車を止めてリタイアとなりました。
ちょうどこの時、#21のR8を抜いた後だったんですよね・・・
場内のモニターにリプレイ映像が流れていたのですが、もしもう少し早く#12がバーストしていたら、#21が巻き込まれていた可能性もあったんですよね^^;
そして500Kmのレースが終了。
総合優勝は#1モチュールGT-R。開幕から2連勝という事になりました。
GT300は前戦岡山で煮え湯を飲まされた、#3B-MAAX GT-Rが優勝。
Hitotsuyama Audi R8は前戦に続き7位という結果となりました。
後5周あれば6位も見えていただけに、ちょっと残念ではありますが、苦手意識のある富士でポイント獲得というのは、凄く意義のあることだったと思います。
レース後のメカニックの皆さんも、富士でQ2突破&ポイント獲得で明るい笑顔が見れました。
次はR8の得意とするSUGO。残念ながら、応援に行くことができないのですが、TVの前でしっかり応援したいと思います。
P.S.本当に今回の富士のレースはお客さんが凄かったです。帰り、富士スピードウェイから出るのに2時間もかかるとは思ってもいませんでしたw