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万が一のときのために✨

2020.02.22 21:29

先日、ご高齢の方への猫の譲渡について書かせていただきましたが、


ニャンニャンニャンの日、2月22日に

ペット信託に関するセミナーに参加してきました📖✨


現在、特にご高齢の方の施設入居や死亡を理由とした保健所持ち込みかとても増えています😨


自分に何かあった際にペットが元気に生活できるか、心配な方は多いのではと思います💦


飼育費用を残してあったり、知人にその後の世話をお願いしてあったりしても、

本当に残しておいたお金がペットのために使われるのか、不安ですよね😢


信託とはなんぞや、ということに関しては、

私は専門家ではないので細かな説明は省かせていただきたいのですが、

 

自分が認知症になったとき、

施設入居や長期入院になったとき、

万が一亡くなってしまった時などのために、

「遺言書」「後見人制度」「信託」などを活用して、

その後も大切なペットが元気に過ごしていけるように準備しておくことができます👍


何事も、事前の準備が大切ですよね✨


以前勤めていた動物病院で担当していた猫「あめちゃん」は、元々外をさまよっていた猫でした🐱

アメリカンショートヘア風の素敵な模様で、ガリガリに痩せていたので、

もしかしたら捨てられてしまったのかもしれません😢


雨の中痩せた体で外をさまよっていたところ、ご高齢の優しいご夫婦に見つけてもらい、

おばあちゃまの「よかったらうちに来る?」の優しい一言についていき、

あたたかな家族の元でのんびりの暮らしていました✨


高齢のあめちゃんは、糖尿病や腎不全と闘いながらも穏やかに最期を迎え、

おばあちゃまは最後のご挨拶に来てくださったとき、

「もう動物は飼いません、2人でひっそりと地味に暮らします」

とポツリと言って帰られました…


それまでも私は保護活動や猫の譲渡を多数行なっており、

ご高齢の方の施設入居のために置いていかれた猫たちなどを目の当たりにして、

自身が猫を譲渡する際には頑なに年齢制限を崩しませんでしたが、

その考え方が少し変わった瞬間でした🤔


もちろんご高齢の方への譲渡には、気をつけるべきことが多くあります⚠️


譲渡する猫の年齢、

万が一里親様に何かあった際の後見人、

かかると思われる医療費(猫も高齢になれば病気が増えます)、

里親様が猫をこまめに動物病院へ連れて行くことは可能か、

何かの時にサポートできるご家族が近くにいらっしゃるか、

等々の注意すべき点はありますが、


先に述べたような、事前に準備しておける仕組みが世の中にはいくつかあります💡


そうした仕組みが今後もっと充実し、

いつまでも動物と楽しく暮らせるよう、

そして社会全体がそうしたことをサポートできるようになりますように🤲


今回、このような素敵なセミナーを開催してくださったのは、

千葉県白井市清戸のギャラリー「ちえのわ」さんです🎉


https://kiyodonochienowa.wixsite.com/chienowa


すてきな作家さんの作品を展示するギャラリーですが、

飼育できなくなったペットの有料預かり(終生預かり含む)施設でもあります✨

専属の獣医師(私ではありません)がおり、

介護の必要な動物も安心して預けられます💕



ちえのわ様は、

当院の保護猫、「とき」「おけさ」「ひばり」をお預かりいただいている預かりさんでもあります😻


立派なキャットウォークのある素敵なお部屋で、

いつも3匹は走り回っています🤗


支えあい、人にも動物にも優しい社会を作っていきましょう✨