1月12日(日)『乳首が見えなくなった』

1996年5月､私は､東京ｱﾅｳﾝｽ室から仙台放送局へと､ﾁｰﾌｱﾅｳﾝｻｰに昇進して異動することになり､送別会をかねたｺﾞﾙﾌ大会を､千葉県のｺﾞﾙﾌ場で開催してもらった｡ｺﾞﾙﾌを終えて､風呂に入り､着替えていた時､私を見ながら､先輩のｽﾎﾟｰﾂｱﾅｳﾝｻｰである島村さんが､｢桂一郎の腹はまるでﾄﾄﾞのようだな｣と話しかけて来た｡私の腹がﾄﾄﾞのよう､と言う言葉に驚いて､大きな鏡に横を向いて立ち､腹をおそるおそる見ると､腹が膨らんで､三段腹にもならず､肥ったお相撲さんのように腹が突き出ていた｡ﾄﾄﾞか､上手いことを言うなと思った｡実は､その頃､体重が90ｷﾛ近くあり､ｽﾞﾎﾞﾝも95ｾﾝﾁの胴回りを穿いていたほどだった｡尾篭な話で恐縮だが､腹が突き出ているので､自分の息子が､腹が邪魔になって見えない｡用を足す時など､息子を引張りだして､便器のﾁｭｰﾘｯﾌﾟに向うのだが､正面を向いて用をたしたと思ったら､息子が真っ直ぐに向いておらず､ｽﾞﾎﾞﾝを濡らしてしまうという事が､何回が続いていたのだ｡

ﾄﾄﾞと言われたことで､まさに図星だったので､傷付くということもなく､これではいけないと､逆に気持ちを鼓舞し､一気に減量に挑み､三ヶ月で15ｷﾛ体重を落とした｡顔は,家内によると､ﾈｽﾞﾐのようなしわくちゃな顔､になったが､95㎝のｽﾞﾎﾞﾝは､ﾍﾞﾙﾄをしないと､腰からすとんと落ちるようになった｡ｽﾞﾎﾞﾝを濡らすこともなくなったのは､言うまでもない｡

筋ﾄﾚを本格的に再開して3年が経ち､今度は乳首が見えなくなった｡乳首がなくなった訳でもなく､肥ったからでもない｡大胸筋の上部に､筋ﾄﾚの成果が出て､筋肉がつき､胸が盛り上ってきて､これまでは､下を向くと乳首が見えていたのだが､分厚い胸に隠れて､乳首が見えなくなったのだ｡大胸筋の形を綺麗にしようと､胸の上部に筋肉をつけるﾄﾚｰﾆﾝｸﾞを続けてきて､乳首が見えなくなったのは､この成果の表れである｡巨乳がさらに形のいい巨乳になって､大変嬉しいのである｡今のところ､乳首が見えなくなったﾏｲﾅｽ面は出ていない｡