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福寿草

2022.02.06 08:06

https://blog.goo.ne.jp/happy_life_realize/e/4dc9e1a91ca91afcdccc4c82b4223140

【「逆境下で花を咲かせる福寿草」】 より

私は、一生懸命咲いているすべての花が大好きです。

名も知らない野や道端に咲いている花でも、一生懸命咲き、その命を輝かせている様子には本当に心惹かれ心癒されます。

その中でも厳しい寒さの中精一杯美しい花を咲かせる「福寿草」の花は、特に心惹かれる私の大好きな花のひとつです。

「福寿草」は、キンポウゲ科フクジュソウ属の多年草。

別名元日草(ガンジツソウ)、北国ではマンサクとも呼ぶことがあり、旧暦の正月(2月)頃咲き出すことから、新年を祝う花・縁起の良い花として喜ばれ、「福寿草」という名がついたといわれています。

その花言葉は、「最上の愛情」、「永久の幸せ」、「幸せを招く」、「思い出」です。

福人草、福徳草、福神草、長寿草、長春菊、長寿菊、富士菊、賀正蘭、満作車とも呼ばれているこの花は、めでたい花とされ多くの人々に愛されています。

長く厳しい冬、凍り付いた地面を割るように芽を出し、可憐な花を咲かせる福寿草。

「最上の愛情」「幸せを招く」との花言葉を持つこの健気な花を見ていると、次の啓発の書の一節が思い起こされます。

「慈愛は長く堪え忍び、親切であり、

 ねたまず、誇らず、

 自分の利益を求めず、容易に怒らず、

 悪事を少しも考えず、罪悪を喜ばないで真実を喜び、

 すべてを忍び、すべてを信じ、

 すべてを望み、すべてに耐える。」


https://hanatama.jp/adonis-ramosa.html  

【福寿草の花言葉/縁起がいいはずなのに「悲しき思い出」!?】  より

旧暦の正月(現在の2月)から黄金色の花を咲かせ始める福寿草は、おめでたい福を呼ぶ花として、日本では昔から縁起のよいものとされています。

花の咲く時季がとても長いので、長寿を象徴する花ともいわれています。

「寿」は一般的に“ことほぐ”つまり“お祝いする”という意味で使われていますが、もともとの漢字「壽」は“長生き”を意味する字でした。

“幸福”と“長寿”の花だから「福寿草」ですね。

花言葉も、「福」と「寿」に由来するものがいろいろ付いています。

が、一方で、西洋から伝わってきた花言葉はちょっとネガティブな響きです。これはギリシャ神話の悲劇のエピソードに由来しています。

福寿草の花言葉

日本の花言葉

『幸福』

『祝福』

『幸せを招く』

『永久の幸福』

『回想』

『思い出』

西洋(英語)の花言葉

『sorrowful remembrance(悲しき思い出)』

福寿草ってどんな花?

早春の暖かい日差しの中でほっこり咲く花

シベリアから東アジアにかけての寒い地域が原産で、日本にも北海道から九州にかけての山林に広く自生しています。古代にヨーロッパにも伝わっており、既に観賞用に栽培されていました。

お椀型に咲く花は、蜜をだしませんが、内側に太陽の熱を集める性質があり、まだ寒さ厳しい早春の時季に、その暖気で虫を誘って受粉しています。そのため、太陽が出ない夜や雨の日は花が閉じています。

まだ寒さ厳しい季節、日差しがポカポカと暖かい時にほっこり花開くことが、なおのこと“春を呼ぶ花”のように見えて、新春を祝福するイメージを強めています。

古代のアネモネは、実は福寿草?

福寿草の属名「アドニス(Adonis)」は、ギリシャ神話に登場する絶世の美少年の名前です。愛と美の女神アフロディーテに溺愛された少年でした。

“狩りで猪の牙に突かれて死んでしまったアドニスの流した血から赤い花が咲いた”

というエピソードがあり、それが花名の由来といわれています。当時の西洋の福寿草は赤花の品種が主流でした。その後、アドニスという花名はずっと福寿草を指してきました。

が、なぜか神話の花は、福寿草ではなく、同じキンポウゲ科のアネモネにすり替わります。中世に描かれたアドニスとアフロディーテの絵でも、近代に編纂されたギリシャ神話の本でも、アドニスの血から咲いた花はアネモネとして伝わっています。

アネモネも福寿草も、現在は品種改良が進んで園芸種が豊富にありますが、古代の原種はとてもよく似ていたのかもしれないし、人々はどっちも同じ仲間の花と認識していたのかもしれません。ギリシャ神話の花の誕生秘話は、後世に別の花の話として広まっているものがたくさんあり、後世の解釈の仕方が国や地域で違うことの影響もあって複雑です。

花言葉の由来

縁起の良さ全開!

『幸福』『祝福』『幸せを招く』は、「福」のイメージから生まれた花言葉です。

『永久の幸福』『回想』『思い出』は、「寿」のイメージから生まれました。

長生きすると、思い出を振り返ることが多くなりますからね。

正に、縁起がいいことこの上ない花です。今も、温室栽培で早く咲かせた花を使って、お正月飾りの寄せ植えに、福寿草はよく使われています。

同じく縁起がいい南天と一緒にあしらわれることも多いです。南天は“難を転じる”に通じるので、福寿草と合わせると

「難を転じて福となす」

という意味になります。

薄幸の美少年の花

『悲しき思い出』は、アドニスのギリシャ神話に由来する花言葉です。

アフロディーテがアドニスを愛するようになったいきさつなど、細かいストーリーは複数の話が伝えられていますが、アドニスを殺した猪は、アフロディーテの愛人だった戦いの神アレスだったという説が多いです。

そして、アレスにアフロディーテの心変わりを密告してそそのかしたのは、同じくアドニスを溺愛していたアフロディーテの恋敵、冥界の女神ベルセポネでした。彼女もまさかアドニスが殺されてしまうとは思わなかったのでしょう。

アドニスは、神々の嫉妬心に翻弄されて絶命したわけです。なんとも哀れな話です。

「悲しき思い出」は、アドニスを想うアフロディーテとペルセポネの心でしょうか。

福寿草には毒もあります

西洋でも、中国などアジアでも、福寿草は春を告げる花のひとつと捉えられていますが、こんなにも縁起物扱いしているのは日本だけです。

西洋では黄色い花は嫌われることも多いのですが、日本では「黄金色」ということで好まれることが多い、というのも関係しているかもしれません。

おめでたい象徴のような福寿草ですが、実は、茎や葉には毒となる成分も含まれています。

子供が食べると死んでしまう程の強い毒性があります。

漢方では、この成分を強心剤などに利用することもありますが、素人判断で服用は危険です。

黄緑色のずんぐりした姿は、春先の山菜のように美味しそうに見えるかもしれませんが、くれぐれも口にしないようご注意くださいませ。