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「Animal in The Zoo」Feodor Rojankovsky

2020.02.24 08:22

当店でも、もう何度も紹介しているフェードル・ロジャンコフスキーですが、こちら「Animal in The Zoo」は初めて入荷した本です。

簡単にではございますが、改めてロジャンコフスキーの経歴を紹介させて頂きますね。

1891年生まれ、ロシア出身のロジャンコフスキーは第一次世界大戦後に故郷を失い、パリへと辿り着きます。そこでペール・カストールの生みの親、教育者のフォシェ夫妻と出会いフォシェ夫妻の作るフランスの子供のための絵本のシリーズ、ペールカストールの作家となり成功を収めました。

しかしその後フランスもまた戦争に巻き込まれ、彼は各地を転々とした後アメリカへと移り、その地でも多くの作品を作り1956年にはコールデコット賞も受賞したのでした。

この「Animal in The Zoo」そのまま、動物のアルファベット絵本ですね。

そういえばロジャンコフスキーは幾つものABC絵本を作っていますけれど、そのどれにも動物が登場しますね。

以前紹介したことのある「ABC jeux du pere castor」も本書のような可愛らしくも繊細なタッチで、様々なアルファベットの動物たちの姿を見せてくれていました。

ABC絵本に限らず、ロジャンコフスキーは動物をたくさん描いている気がしますね…。

そう思って少し調べてみると、1970年のNY Timesのインタヴューで、幼い頃に動物園に連れて行ってもらった事、そしてその直後にクレヨンをもらって、すぐに動物を描いた出来事、このことが自分の中では特別なことだったと、語っている記事を目にしました。

ロジャンコフスキーは幼い頃に経験した自身の創作の喜びを、自分の仕事の中で美しく発揮していたのですね。

ロジャンコフスキーの描く動物たちを、なんだかもっと好きになれたような気がします。

ぜひオンラインストアの方でもご覧ください。


当店のロジャンコフスキーの本はこちらです。