2020年2月のご相談アドバイス②心から人を愛することができないことについて
登録しているサイトで、カウンセリングのご対応をさせていただきました。
誰にもオープンなサイトですので、ブログにもUPさせていただきました。
◇クライアント様 女性
◇ご相談内容 心から人を愛することができません。
◇アドバイス
はじめまして。
Heart To Heartの楠と申します。
お悩み拝見しました。
とても、深くお悩みになっているのですね。
たいへんお辛いことと、拝察いたします。
また、ご自身で前向きに改善を試みられ、よく頑張られたと思います。
少しでも、クライアント様のお悩み改善のお役にたてるようにサポートしたいと存じます。
もう少し、詳しくお話を伺わないと分からないこともあるので、ご状況やお気持ちを推察させていただきながらお話しさせていただければと思います。
もしかすると、クライアント様は、ご自身はこうせねばならない、こうあるべきだ、という思いを強く持たれてはいらっしゃいませんでしょうか。
できるだけ親切な人間であろうと生きています。
という思いは、人からの期待には応え、自分の期待は我慢しなければならない、と思われていらっしゃるのではないかと感じられました。
ご無理をなさっていませんか?
ご自身のお気持ちを、大事にされていますか?
恋愛だけが不可解で不気味で、不愉快で、理解ができない 、とお思いになれていらっしゃいますが、クライアント様にそう思わせているものは何でしょうか。
原因の一つとして、付き合っていた方の愛情や期待に応えられる心と体の状態になる前に、親密なボディーコミュニケーションが始まってしまったことがあるように思いました。
すぐに(彼の)その気持ちに応えなければならない?YES?NO?の葛藤にいる最中、考えや思いがはっきりしないまま時を重ね、 不可解、不気味、不愉快なお気持ちがおこり、 虚無感を生んでしまわれたように思いました。
虚無感は、お相手様への興味をなくさせ、結果お別れになることが多かったのかもしれないと考えましたが、いかがでしょうか。
また、お別れを選択することでご自身をお守りになっているようにも感じました。
お相手様の期待や愛情に応えきれなかったご自身、相手に期待したい自分を我慢する自分、その気持ちを隠そうとして、うわべ・取り繕い、という形になってはいませんか。
どうぞ、もっとご自身のお気持ちを大事になさってください。
恋愛のお相手に、何か期待したいことはありませんか。
そのご自身の思いを、伝えてみてもよいのですよ。
クライアント様のことを大事に考えてくださる方でしたら、真摯に向き合っていただけるのではないでしょうか。
クライアント様のお悩みを改善するために、いくつか提案させてください。
ひとつめは、お相手に期待したい気持ちを我慢させるものは何か、じっくり考えてみる。
我慢の根底にあるものは、なんでしょうか。
もしかしたら、過去に受けたショックやトラウマが起因しているのかもしれませんし、ご自身の信念や価値観が関係しているのかもしれません。
原因に向き合うこと、対処法がわかれば、お相手に期待してもいいんだ、という気持ちになれるヒントを得られるかもしれません。
ふたつめは、期待に応えなければならない、と思わせているものは何か、じっくり考えてみる。
クライアント様のお優しいお心がそう思うことにつながっているのかもしれませんが、他にも何か要因があるのかもしれません。
もしかしたら、生育環境や周囲の価値観が影響していることもあります。
やはり、原因に向き合うこと、対処法を知ることで改善のヒントが得られるように思います。
みっつめは、無理をしなくても良いのだと思うこと、自分の気持ち、心、ご自身を大事になさることです。
心と体の準備が出来るまでは、会話や一緒に過ごす時間を大事にし友達のような関係を続けてみる。
クライアント様がそのようにしたいと申し出たとしても、理解に努める・受け入れるという姿勢のある方とご縁を深める検討をしてみてはいかがでしょうか。
今から申し上げることは、あくまでも私の持論になりますが、友人になれない相手とは恋人にもなれない、と考えています。
友情から愛情に変わったら、素直な気持ちでお相手様を受け入れることができるのではないでしょうか。
お悩みの回答といたしまして、クライアント様は、人を心から愛することができない人間、ではないと思います。
ご家族様やご友人様を大切になされ、家族愛や友愛という愛の形でちゃんと、愛する気持ちを持って接していらっしゃると思います。
誰かを愛することはできているはずですが、それが恋人になると、愛し方・愛され方が分からなくなっているように感じました。
そして、ご自身に対してはいかがでしょうか。
ご自身を大事に考え、愛してあげることはできていらっしゃいますでしょうか。
もし、ご自身に対しての愛情不足かもしれないと思われることがありましたら、まず、ご自身をちゃんと愛してあげてくださいね。
自分を愛することは、自己承認・自己肯定感・自己効力感にもつながり、ご自分にとっても良い変化をもたらしますし、他者との関係性やコミュニケーションにおいても良い変化をもたらし良好な関係築いていけることが期待できます。
ご自分のような心持ちの方は他にもいるのだろうか、とお思いになることについて。
カウンセラーになってみて思うことですが、お話してみないと誰がどんな思いや生きづらさを抱えているか分からない、としみじみ感じます。
クライアント様と同じようなお悩みをもたれている方は、たくさんいらっしゃると思います。
クライアント様のお気持ちは、なにもおかしくないし、間違ってもいないと思います。
普通の社会に溶け込めるか、ということについて。
もし、誰かを愛せないと思う心から起因している思いとすれば、きっと改善していくことができると思います。
そして、ご家族様やご友人様を大事にされようとするお心構えは、十分に人として立派であると思いますし社会の中において規範となると思います。
きっと、大丈夫だと思います。
どうぞ、ゆっくり休み、じっくり考えてみてくださいね。
ひとりでは、戸惑うことや考えがまとまらないこともあるかと思います。
そんな時は、カウンセラーや専門職の方にぜひ相談してみてください。
クライアント様が、心から人を愛している、人間社会に溶け込めていると感じられる状態になることを心からお祈り申し上げます。
クライアント様の文章を読み、推察しながらご回答をさせていただきました。
少しでも、クライアント様のお役に立てましたら幸甚に存じます。
今後も鋭意努力いたします。
クライアント様がお気持ちを回復されること、心よりお祈り申し上げます。