中学校プール外部委託実証実験開始へ

2020.02.24 15:52



昨年議会で「中学校プール」を廃止し、外部委託することを提案したところ、


「今後は大規模な修繕を行わない」との答弁があり、来年度予算案に早速、外部委託実証実験が盛り込まれました。


来年度より久喜南中で実証実験が開始される見込みです。


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▼低い使用頻度と多額の経費
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中学校プールは、小学校に比べて使用頻度が高くありません。


また、天候不順などにより授業が計画通り進まないことも多々あります。


しかし、掛かる経費は膨大です。


水道代や消毒など「維持」に1校当たり年間約100万円、定期的に生じる大規模修繕には数千万円、建替の場合は1.5億円近い経費が掛かります。


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▼専門性の向上と、学校の負担軽減
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プールの管理に割く先生方の労力も多大です。


水質検査、清掃、書類作成。。議会答弁でもプール授業に関わる多くの業務が確認されました。


幸い久喜市は公共のプールや民間スイミングスクールが豊富ですから、それらを活用すれば


学校の負担を減らしつつ、遥かに安い経費で専門のインストラクターの指導を受けたり、より充実した環境での授業が可能です。


久喜市と同じ学校数を有し、既に外部委託を決めている佐倉市の報告書でも、授業の専門性の向上効果が認められています。

(佐倉市実証実験報告)

https://www.city.sakura.lg.jp/cmsfiles/contents/0000024/24292/houkokusho_full.pdf


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▼浮いた経費は、教育の充実に!
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行政の予算の総額はほぼ決まっていますから、これまでやっていなかったことを実施するには


「代わりにどこを削るか」という議論を避けては通れません。(この議論を避けてしまうと、財源は借金の一択になります)


学校現場では多様化するニーズに対し「予算が足りない」との声を頻繁に聞きます。


プールの外部委託で、浮いた経費は、もちろん学校教育の充実のために使うべきです。


引き続きスクラップ&ビルドを基本に、スクラップする事業を提案しつつ、新たな提案していきたいと思います。