MIDIコントローラーでRME FIREFACE UCXのTotalMix FXをコントロールする②
今回はミュートボタン編です。
例としてハードウェアアウトプット1-2のミュートボタンを
MIDIコントローラー・nanoKONTROL2でコントロールする方法をご紹介します。
ここのアウトプットフェーダー(ハードウェアアウトプット1-2)は
MIDIチャンネル9でコントロールできる仕様なのですが
残念ながらミュートのオン・オフに関しては
MIDIチャンネル1になっているため
各ボタン、ノブ、スライダーごとにチャンネル設定ができないnanoKONTROL2では
下の写真のようにボリュームフェーダーとミュートボタンを
同じ配列にすることができません。
これが唯一nanoKONTROL2の残念なところです。
3000円(購入当時)という値段を考えれば、それでもありがたい存在ですが…
※追記
TotalMix FXの右端部分にある「CONTROL ROOM」にAN1/2をアサインした場合は
MIDI ch 1
CC7→ボリューム
NOTE E0(ゼロ)→ミュート
で制御でき、nanoKONTROL2上の一列においてコントロールできます。
(ただしその場合はヘッドフォンのボリュームとミュートの設定が犠牲になります…)
また、nanoKONTROL2のボタンに
NOTE F#2(同じくMIDIチャンネルは1)
をアサインすれば、Monoのオンオフも可能になります。
さてミュートボタンですが
どうやら
MIDIチャンネル1
ノートナンバーE0
がミュートのオンオフに該当するようなので
まずMIDIチャンネルを設定し
続いて「M」ボタンに以下のような設定を行ないます。
「On Value」は0にした場合でも1が送信される仕様なので(ノート・オンとするため)
事実上0でも127でも構いません。
このままではミュート・オン時に
nanoKONTROL2の「M」ボタンを
点灯させることができない(押した瞬間だけしか点灯しない)ため
以下の設定を行ないます。
(※MomentaryではなくToggleで使用した場合、Mボタンと実際のミュート・オンオフが連動しないためこの設定を行ないます)
下図のように一番左上の四角をクリックし
「LED Mode」を「External」に変更します。
続いてTotalMix FXの「Option」>「Setting」で「MIDI」タブを選び
MIDI In、MIDI outとも「nanoKONTROL2」を選びます。
これらの設定を行なうことで
ミュート・オンで「M」ボタンが点灯、ミュート・オフで消灯が
可能になります。
本体に記録させるために
「転送」>「シーン・データを書き込み」
を行ないます。
これで「DAWからの再生音のミュートボタン」は設定完了です。
次回はヘッドフォンのボリュームコントロールです。