呼吸のお話
2020.02.25 14:00
私はよくトリートメントをする時に呼吸を意識してしてもらいます。
そして、普段からも意識をして深い呼吸を1日に何回かでよいのでしてくださいとお話をさせてもらうことがあります。
今日はこの呼吸についてのお話を少ししてみたいと思います。
呼吸は、酸素を取り込み全身にゆきわたらせる生命活動のかなめ。
そのため呼吸が弱くなってしまうと、1日に何万回とおこなう呼吸の質が落ちて生命活動自体が弱っていきます。
深い呼吸をすれば多くの深部筋や骨がスムーズに動くようになります。それが弱った内臓や神経を刺激し、体内のめぐりが良くなるという健康上のメリットもあります。
逆に呼吸ぐ浅い人は、回復力が弱いため健康を害しやすく、精神的にもイライラして怒りやすくなるなどの悪影響を生じます。
体はひとつの部位が独立して動くものではなく、多くの部位と連動しています。
例えば呼吸のかなめとなる肺は、息を吸い込む時ふくらみ、それに合わせて肋骨や背骨が動き胸郭を広げます。しかし肺の膨らみが制限されると胸郭が広がらなくなり、この動きで使われる胸や背骨の筋肉はどんどん弱っていきます。
胸郭を広げる筋肉が弱ると肋骨が下がり、前屈姿勢を余儀なくされます。姿勢が乱れると、体の奥にある筋肉や骨を動かす機会が減ってサビつき、神経伝達の悪化などにより、ほかの部位にも影響し、色々な体の不調につながってきます。
このようにただの呼吸とみてもそこから関連して色々な症状を引き起こすことがわかると思います。
ですから、マッサージ行く時間がなくても朝起きた時、夜寝る前の数分でよいので胸郭を広げる意識をしながらしっかりと呼吸してみてください。