Ameba Ownd

アプリで簡単、無料ホームページ作成

いながわリンク

令和2年・猪名川町施政方針【まちをみんなで考えよう】

2020.02.25 22:53

たくさんの人と一緒にこのまちのことをかんがえて、たくさんの人と一緒に

このまちを楽しみたい。そんな想いで「つくる・つなぐ・つどう」をテーマに

兵庫県の東の端っこ猪名川町で活動するいながわリンク。

一人一人が自分の住むまちのことを、ジブンゴトとして知って・考えて・動けたら、

と思って始めた【まちをみんなでかんがえよう】シリーズです。


今回は、施政方針について、取り上げていきたいなと思います。


この時期になると、各自治体で「施政方針(しせいほうしん)」が出されます。

猪名川町でも昨日、第398回猪名川町議会定例会にて町長が施政方針を表明されました。


施政方針って、なーに?→市や町の運営に対する基本的な考え方や目的・方向性と、

それらを実現するための主要な施策を打ち出すという意味合いの施政方針。

要は、町の未来に向けて「何のために何をどんなふうにどうやっていくか」、

といったことが発表されるんですね。


猪名川町では、全体の総括や時事的な背景についてのお話となる「基本方針」の他、

まちづくり方向としての6項目が今回伝えられています。


これらの内容に気にとめておくことは、最初にお伝えした想いをもって活動する

いながわリンクの今後にとってみても大切なことだと思いました。

オリジナル発表の猪名川町HPはこちら。過去のものもまとめられています。


●【基本方針】(下記)

●【施策・事業1】交流・活力をうみだす まちづくり

●【施策・事業2】誰もが挑戦・活躍できる まちづくり

●【施策・事業3】人を大切に育てる まちづくり

●【施策・事業4】健やかにくらせる まちづくり

●【施策・事業5】自然と共生し快適にくらせる まちづくり

●【施策・事業6】安全・安心を守る まちづくり


【基本方針】

本日、第398回猪名川町議会定例会に令和2年度当初予算 案ならびに関連諸議案を提案するに際し、私の町政に取り組む 所信を申し述べ、議員各位をはじめ、住民の皆様のご理解とご 協力を賜りたいと存じます。
平成22年度から取り組んできました第五次猪名川町総合計 画が10年間の計画期間を終え、新年度からは第六次猪名川町 総合計画がスタートいたします。この10年間で情報化社会の 進展やICT技術の普及がより身近なものとなり、住民の皆様 の生活環境や行政に求められる役割も時代とともに大きく変化 してきました。一方で、地域における様々な課題も多様化・複 雑化しており、とりわけ少子高齢化による人口減少は年々深刻 さを増しております。全国各地において地域活力の低下が社会 問題となるなか、人口減少、少子高齢化は喫緊の課題となって おります。
第六次総合計画では、個々の施策を点で考えるのではなく、 これからのまちづくりにおける住民のまちへの想いや、現実を 直視した際に必要となる「まちづくりの方向」と「基盤づくりの方向」に区分し、それぞれが相互に連携しながら、総合的に取り組んでまいります。


『“つながり”と“挑戦” 幸せと笑顔あふれるまち 猪名川』


第六次総合計画で掲げたまちの将来像となります。第六次総合計画の期間中において、

多くの人が幸せを感じ笑顔で暮らせる未来を願った言葉です。そのためにも、

これまでの取り組みを継承しながら、新たな取り組みにも挑戦してまいります。


昨年1年を振り返りますと、新たな時代「令和」が幕を開けた1年となりました。

移り変わる時代に少し寂しい気持ちもありましたが、これからを生きる若い世代の方々が

活躍していく未来を想像すると、新たな時代に大きな期待を抱かずにはいられません。

昨年秋に開催されたラグビーワールドカップ2019日本大会では、

日本代表チームが初のベスト8に輝き、日本中に感動と興奮を与えてくれました。

ユーキャン新語・流行語大賞の年間大賞に日本代表チームのスローガン

「ONE TEAM(ワンチーム)」が選ばれるなど、令和元年を象徴する出来事だったと思います。

また、本年は、東京オリンピック・パラリンピックの開催も控えております。

令和元年は、新たな時代の幕開けに相応しい記憶に残る1年でしたが、令和2年も変わらず

期待に満ち溢れた輝かしい1年になるのではないかと期待しております。


嬉しい話題の一方で、新聞やテレビなどのメディアでは数々の不安なニュースも

取り沙汰されております。直近では新型コロナウイルスによる肺炎が流行し、

世界保健機関(WHO)が「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」を宣言するなど、

生活への不安が危惧されるところであり、住民の安心安全な生活を守るための

危機管理体制の強化の必要性を改めて実感させられる衝撃的な話題でもあります。


令和元年10月に、国が「幼児教育・保育の無償化」を実施し、子育て世帯の

経済的負担の軽減がなされましたが、給食費は保護者による実費負担となります。

「子育てするなら猪名川町」を掲げている本町では、全国に先駆け新年度から

「幼児教 育・保育に係る給食費の完全無償化」を実現し、これまで以上に子育て環境の

充実を進めてまいります。

また、次代を担う子どもたちの生きる力を育てる教育環境の整備を目指し、

令和4年4月から中谷中学校と六瀬中学校を再編した新設校を設置いたします。

「猪名川町立中学校再編計画」に基づき再編を進めることとしており、関係団体から選出

された委員で構成される「猪名川町立中学校再編準備委員会」で協議を進めてまいります。


小さな子どもから高齢者の方々まで、あらゆる世代にかかわる「交通問題」にも重点的に

取り組んでまいります。少子高齢化による利用者の減少や運転手の人材不足など全国的に

交通事業者を取り巻く環境は非常に厳しく、本町においても例外ではありません。

新年度ではデマンド交通導入実証実験を行うこととしており、現在の路線バス、

ふれあいバスとは違う「新しい交通」として、地域の利用実態に即した移動手段を確保

してまいります。実証実験は、昨年12月に包括連携協定を締結しましたネッツトヨタ神戸

株式会社をはじめ、町内交通事業者や様々な関係機関にご協力をいただき、官民連携事業

として実施してまいります。


また、新年度には道の駅いながわ機能拡大プロジェクトの事業者募集を行ってまいります。

新しい道の駅では、農業振興・観光の拠点として、今まで以上に町民の皆様の利用や

多くの来訪者を期待すると同時に、子育て支援・交通結節点としての機能を充実させる

計画となります。人口減少が始まっている本町におきまして、次代に残せるまちをつくる

ために、まちの魅力を高めていくようなプロジェクトを着実に進めてまいります。


魅力あふれるまちづくりを目指して、精一杯尽力をいたしますことを申し述べ、

新年度の施策・事業について説明いたします。


【施政方針/①交流・活力をうみだす まちづくり】へつづく