SG クロスヘアーズ レビュー
2020.03.04 02:16
今回のレビューは、トランスフォーマー シージ より、
“SG-45 クロスヘアーズ” です。
オートボットのターゲットマスター、
“クロスヘアーズ” が
トランスフォーマー シージにておよそ33年振りにリメイク。
今回は1月に発売されたバトルマスター、
“SG-40 ラング” と併せてレビューしていきたいと思います。
不遇のオートボットターゲットマスターより、ようやく1人がシージに参戦。
とはいえ、残りのメンバーが駆けつける気配もなく、まさに孤軍奮闘といった態です。パートナーもフォローされないし・・
そもそも、なんで急に彼が呼ばれたのかということですが、やっぱり実写版からの流れになるのかなぁ? バリケードと同じく。決してタイムリーなネタではないけど。
実写版では仕切り直し(?)の第4作、“ロストエイジ” から緑色のロングコートを纏ったガンマン風のデザインで登場しましたが、G1との共通点といえば銃がメインウエポンというくらい。
G1オリジナルの彼は、先にも言ったように銃に変形する小型のトランスフォーマーを相棒に持つたターゲットマスターの一員で、日本では “ザ☆ヘッドマスターズ” の中盤から登場。
ターゲットマスターはサイバトロン(オートボット)、デストロン(ディセプティコン)ともに3人ずつが登場しますが、確か全員が歴戦のベテラン戦士という設定だったと思います。
それが理由なのか、今回のクロスヘアーズは同じベテラン戦士であるアイアンハイドのリカラー頭部変更というかたちで登場しました。
一方のバトルマスター、ラングは海外コミック出身のオリジナルキャラで、オートボット所属の精神科医という設定。
今回が初トイ化だと思われます。
では、まとめてレビューしていきます。
クロスヘアーズ
ロボットモード
一言で言うと、箱ロボ。
アイアンハイドでは曲面だった頭部も角張った形状に変更されたことで、ほぼすべてのパーツが四角で構成されることに。
しかし、実はオリジナルデザインの頭部はこんなゴーグルマスクタイプではなく、2つの目に鼻と口があるタイプで、ヘルメットの形状も丸みを帯びています。
というか、頭部もアイアンハイドのものをそのまま使ったほうがむしろオリジナルに似ていたのに・・なんでこんなふうにまったく別人の顔になってしまったのか?
頭部(顔)以外は、腕にタイヤがないくらいでわりとオリジナルの雰囲気に近いんですけどね。
さて、モノ自体の感想はアイアンハイドとほぼ重複することなんですが、アイアンハイドの発売がもうかれこれ半年以上も前のことになるので、気にせず繰り返します(笑)。
箱組と肉抜きを多用することでデラックスクラスとしては大柄になっていますが、そのぶん密度感は減っています。
ただ、アイアンハイドではグレーだった部分が黒に成型色が変更されたおかげで、とくに背中の肉抜きなどはパッと見気にならない感じになっています。
また、同じくアイアンハイドでは全体に間接が緩緩めだったんですが、調整がされたのか、絶妙な渋みになって保持力が増しています。まぁ、個体差かもしれませんが。
オリジナルを踏襲したカラーリングですが、個人的に初見は(スピニスターの場合と違ってこちらは普通に)ダサいと思っていたんですが、現物は赤も青もわりと落ち着いた暗めの色調で、案外悪くなかったです。
ウェザリングは今回もありません。
ビークルモード
オリジナルはバギータイプの車輌に変形しましたが、今回は基型のアイアンハイドのビークルモードのまんま。
しかし、いくらサイバトロンモードという言い訳ができるとはいえ、オリジナルの面影が一切ないというのはどうなのか・・このデザイン自体は嫌いではないですが。
なお、こちらでも間接や可動部の調整がばっちり利いており、変形がよりかっちり決まるようになっていました。
うちのアイアンハイドはいつのまにか車体後部(脚部)がしっかり閉じなくなっちゃったからなぁ・・
付属武器
W-35 LR ドゥームブラスト フォージ
ランチャーモード
ハンマーモード
単体で射撃武器から格闘武器へ変形可能な大型武器。
アイアンハイドに付属の武器と型式も名称も同じもので、カラーリングのみ変更されています。
先端部に6つ並んだ砲口部分にエフェクトパーツが付けられそうで付けられないという・・
エフェクトパーツはハンマーモード時にハンマーの後ろ側に取り付け可能。縦に2つピンが並んでいます。
ビークルモードでは、ランチャーモードで車体天面中央に取り付けられます。
ロボットモードの上腕同士の隙間に、武器側のL字になっているジョイントを差し込む仕様で、どう考えてもそこが本来の取り付け位置のはずなんですが、説明書には一切記述はなく、普通に5㎜穴に取り付けるよう書かれています。
たしかに、アイアンハイドではスカスカでしたが、各部が調整されたこのクロスヘアーズではぴったりとフィットしてくれるので、やはりこれが正解でしょう。