夏色インコノートカバー@ヤマネコ
ヤマネコ製作:夏色インコノートカバーのご紹介。
15年ほど前、あることをきっかけに書くことを再開しました。
それ以来、家の中でも外でもノートとペンがないと落ち着きません。
書く内容は、何か気になる事象に対する考察。
頭の中に整理をつけたり、覚え書きですね。
それから、誰かにお礼をしたいとき。
ちょっとした便箋や封筒、文房具などが必要になります。
そういうものも、以前から外出時によく携帯していました。
それらをひとつにまとめてスッキリと収納してくれて、
しかも、持っているだけで気分が上がるもの。
そんな夢のようなノートカバーを作って欲しい!
いつだって、一緒に旅をしたいのは
大好きな人と物、って決まっているでしょう?
そんなインコのワガママを機械設計士りーさんに放り投げて、
約2ヶ月間を要して出来上がったのが
こちらのノートカバーです。
インコが使うノートは、
どこにでも売っているような、安くて軽いA5サイズの綴じノート。
リングノートは書くときにリングが邪魔に感じるので使いません。
とにかく、気軽にサッと書き始められるものが好き。
罫幅も広めを選んでいます。
試してみたくてワガママを言い、
折り返し部分には伝統ある尾州織物を使ってもらいました。
ノートをセットすると隠れてしまうけど、
内側はシルバーのレザー。とても気に入っています。
そして、実はこのノートカバー自体が
まるでノートのようにページをめくれるようになっていて…
開くとこのような収納がついています。
希望に叶う収納力を持ち、かつノートを書くときに極力デコボコしないように、
随分と練られた設計になっているのです。
たとえば、ペンを何本も持ちたいという要望に合わせたペンホルダーは
飛び出し防止と表面をフラットにするという
ふたつの機能を兼ね備えています。
それから、厚みや長さのある文房具を入れるポケットを作ってもらいました。
両親の写真や名刺、一筆便箋など、薄くてサイズも様々な紙類は
携帯する際に隙間から飛び出さないよう、横向きに差し込むよう設計されています。
特筆すべきはこの、たっぷりとA4サイズのポケット!
これのおかげで、
映画のフライヤーをどう持ち帰るか、という悩みが解消しました。
ああ、うれしい!
この部分にはさらに、A5サイズの隠しポケットを作ってくれました。
予備のお札とか入るかな。
(お財布をうっかり忘れたときのために)
アクセサリー作家のuguisuさんから届いたplus oneが
極力シンプルに、とデザインしてもらった外観に
キラリと彩りを添えてくれています。
配色に関しては何度もやり取りがありました。
苦手なピンクを、これからの人生のテーマカラーとして選びました。
いつかこれを持って旅する自分をこころに描きながら。
少しだけ、未来の自分を先取りしたノートカバーになりました。
+++製作者のコメント+++
見た目シンプル、薄く軽く。それでいて機能的。その上収納力も欲しいと来た。
紙が好き。文具が好き。全部持ち歩きたい。でもノートは薄いのでいい。
もはや“ノートも挟むことができるシステムミニバッグ”
そんな仕上がりになりました。
要望を叶えるために、設計段階でかなり熟考。作り始めてからやり直したところも。
全ては叶えられなかった。でもそんな過程を経て完成したノートカバーは、
製作者にとっても思い入れの強いものとなりました。
text & photo by 夏色インコ
ヤマネコ
自由はカッコいい。
他の誰かじゃない、自分が認めるという、自由。
ちょっとだけ、どっかの方向にいびつな3人が組むクラフト系ユニット
・・・・・
機械設計士が作るユニセックスで自分の「欲しい」を追求した ヤマネコレザー。
持っている自分を好きになるような、レザーにとらわれないレザーアイテムを目指します。
スタンダードがどこか偏っているけれど、それを見せずに
社会で生きている普通の人たちへ。