キメラ。
本を買いに行くタイミングを逸して課題図書が枯渇、ならば以前読んだモノを読み直して凌ぐべしと取り出したるは此方。
佐々木譲先生と言えば警官モノで大ヒットを連発している訳ですが、個人的には本作をはじめとした北海道ウエスタン物がイチオシ。
北海道開拓時代を舞台にマカロニウエスタンを展開する、この「北海道x西部劇」という組み合わせが実に良いのですよ。
人物名や地名、時代背景なんかがパパパっと頭に入るので本家・西部劇よりも遥かに没入し易く楽しめるってな寸法で。
西部劇の舞台を入れ替えるだけでこんなに楽しめるのは、素晴らしい発明だと思うんですけど、
結果としては・・・今一つな反応だった様で数作のみ、本屋で見かける事も滅多にありません、残念。
とまぁそんな「入れ替えの妙」を堪能している影響があったのかなかったのか、
ふと「入れ替えてみなよ」という囁きが意識の奥から聞こえて来ましたので、それに従い計画・準備・作業でポン。
在庫品のSalsa/Vaya(55)、旧色のフレームセットにクリスキングのヘッドを装着したまま展示していた分です。
フレームの状態で吊っている、コレ普通です。
しかしフレームにチョットだけ部品が組み込まれて吊られているとなると「完成した姿が見たくなる」のが人心。
「組むとすればこんなホイルにこんなハンドルで・・・」と考えていると、視線の先に丁度それっぽい一台が。
そう、そもそも部品構成を考える人間はワタクシ一人なので狙う方向や趣味は一定なのです。
という事で一度組まれた店頭の某車両を解体してヴァヤに移設。
クロモリフレーム&カーボンフォークのフレームセットにクリスキングのヘッドセット、
シールカートリッジベアリングの前後ハブとオフセットTLリムの手組ホイル、
ブレーキは信頼と実績のSLX、ドライブトレインはSLXシフター&デオーレRメカの1x10。
少し捻った部品チョイスやポジション周りのシルバーパーツが、マットグレーの車体と良い塩梅にマッチしておりますし、
安楽ポジションのVayaと角つきハンドル「Calsaga-bar」の相性も間違いなく良い。
最近はこの手の車両にワイドドロップバーをセットする事が多い様ですが、
フラット系マルチポジションバーというのもまた狙っている所は同じで御座いましょう。
で、このハンドルとホイルは何処から来たかと申しますと。
元々完成車だったPepcycles/NS-S1の部品を入れ替え入れ替え強化した参考展示車両。
此方は此方で中途半端なフレームで吊っておくのは可愛そうですが、
グレーのLサイズ(570)は随分前からメーカー完売となっている事に加え、
鉄フォーク版のフレームセット売り展開はそもそも存在しないので、
フレームセット+αの方が引き合いあるのかもしれない、と思ったりするのですがどんなモンでしょうね?