『float the boX-the Last Supper-』観劇
2/22 ソワレ
entertainment UNIT *danke*
『float the boX-the Last Supper-』
日本海箱チームを観劇。
若干ひさびさのシアターKASSAIだったので、
シアターグリーンに行きかけたんですけどね。
間違える一番の要因は、
ビッグツリーシアターに行く時に
・シアターグリーン
・ビッグツリーシアター
の2表記あって(厳密には意味は違うが)
【別の呼び方がある】認識のせいで、
「シアターKASSAI=ビッグツリーシアター」みたいな間違った認識が生まれるっていう。
あと西口から東口の連絡通路の天井低過ぎ問題ね。
まぁそんな池袋あるあるはいいとして。
さっそくネタバレするので、さようならです。
最近また寒いので気を付けてくださいね。
じゃ!
この舞台の結末にはいろんな受け取り方がありそうだなと思っていて。
キフネが「保険金のために死ぬ」選択をして、
麦と船長はそれを事前に知ったにも関わらず。
正直、
「あぁこの人はバカで死ぬんだ」
「この人達はバカで大事な人を殺すんだ」
と思ったとこはあって。
あの決断には間違いなく「そうするしかない事情」があったと理解しようとしつつも。
絶対に生きて解決できる方法がある。
その時に思いつかなくても一旦キフネのその決断は却下して、
絶対に生きて助けてやる方法があるはず。
それをあの瞬間に「わかった」という結論にいく道筋が、
どんな愛情を想像しても難しさはあった。
ただ自分がこの舞台の中で最も共感したのはその先のラスト、
双子に対してのプレゼントで。
姉の死に対して、
「納得のいく理由」のプレゼント。
そのための今回の5年後の航海。
死に限らないかもしれないけど、
確かに死んだ理由が「ない」ってキツい。
健康体でも事故でも自殺でも他殺でもなく人は突然息をしなくなることがあると理解していたとしても。
突然、「よくわからないけど死にました」はキツい。
もはや自分のせいでもいいから理由が欲しい。
双子にとって、
・おかし過ぎる船の事故のままでは納得できないだろう。
・本当の理由も伝えるにはつらい現実過ぎる。
と。
でもやはり死ぬ前にこの配慮を思いつく人間が、
なんでこのような死を選ぶのかという矛盾がどうしてもあるけど←。
ここまで考えられるなら、生きてお金払う方法あったろ。
の、なんでなんや!はありつつ。
(…方法はなかったんだ)
個人的には本当の理由の方でもあの双子は生きていけた気はしてるんだけど、
そこは双子がより生きやすくなるような道を作りたかった姉の愛情側の話だから、
双子にとってどうだったのかはまた別の話ではあるとは思う。
とまぁ、ごちゃごちゃ言うてるけど、
この「理由を作ってあげたい」というのは、
一番わかるなぁと思ったシーンで、残ってる。
これは蜂巣祭のときも思ったけど、
たつやの話し方のおかげで、キフネの言葉が説教じみた感じがせず、
他人の心にスッと入ってくるので適任だったなという印象。
キフネは他人への嫌悪ではなく、
その言葉や物事自体だけを「おかしいよね」と言っていて、
人物自体はリスペクトしている。
本当に関係ない人が自分のために言っているから伝わる部分込みで、
悪意を感じさせない純粋な「自分のため」に言ってくれた言葉をたつや優はちゃんとそう伝えられた。
ありきたりな感想だけど、「深呼吸」だったりは舞台を観た後に日常生活でも一緒に生きていける言葉。
麦が、カクテル言葉を言うシーンは
気合い入り過ぎて毎回ちょっとだけ笑ってしまったけど、
「優しく言った方が伝わると思う派」と
「あそこは気合入れて言って欲しい派」の
舞台裏のせめぎ合いが垣間見えましたが麦役の方はどっち派だったのか。
(ちなみに自分は前者派←)
あと、
リアルを求めるが故の演出か、同時にいろんな人が話すというシーンが多かったんですけど、意外と「ただわけわかんないだけ」だったなぁと思って。
これについては実は前からどちらかといえば
同時に話すガヤガヤあって良いと思ってたんですよねちょうど。
でもいざ本当に観てみると全然わけがわからなかった(笑)。
別に演出の意図がありそうで、自分がただ理解できてないだけな気がしますが。
個人的には「あぁやっぱダメかぁ」というスッキリ感があったという話。
この舞台のどこまでちゃんと理解できているか少し自信ないとこもあるんですよね。
だからあまりあの彼氏について余計なこと言えないっていうか。
結局どこまでが嘘の回想で、どこまでが真実なのか。
麦が言った
「おまえのことを絶対に許さない!」
の気持ちを理解できてない時点で、
自分はお客さんとして不合格なんですけど。
いろんな矛盾点というか、腑に落ちない部分もたくさんあって、
トータルあんまり良い事を書いてないんですが、
個人的には、あーそうかって思う瞬間が何度かあって良かったと思ってるんですけど、
このブログでは伝わらないっすね←。
今回はdankeさん含めて、本当に知らない人たちばかりのキャストさんだったので、
特に奥田民生さんはビジュアルも声も雰囲気もとても好きだなぁとなれたし、
BARの麦もかっこよくて、実際は知りませんが今回の役は誠実な雰囲気もあってよかったです。
せまい世界で生きていたので、
また知ってる人達が増えてよかった。
では。