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あの超人気サドルに新サイズが仲間入り+サドルの大切なお話し

2020.02.28 03:26

スペシャライズドで最も売れているサドルのPOWER EXPERTサドル。

当店でもダントツ人気です。

そんなPOWER EXPERTに新サイズが追加されました。

今までの幅143mm、155mm、168mmの3サイズ展開に加えて『130mm』が加わりました。

見るからに細いですね。

昔はスペシャライズドのサドルでも130mm展開はあったものの、あまりにも適合する方が『少ない』という判断から、いつの間にか130mmが無くなってしまいました。

しかしいざ無くなると、130mmでないと不都合が出る一部の方にとっては困ってしまいます。

私もフィッティングを行う際に、特に坐骨の幅が狭い方に(130mmが適してるとされる方)にはスペシャライズド以外のサドルを勧める事もあったくらいです。

168mmの幅のサドルと比べると、別物。

そう、『別物』なので、それぞれ合う幅を選択する必要があります。

しかし、坐骨の幅に対して『狭すぎるサドルを使用する』のと、『広いサドルを使用する』のとでは、後者の方が悪い影響は出づらいと考えますので、多くの場合で143mmで対応出来ていました経緯もあります。

しかし、基本的には人それぞれビシッと合う幅がございますので、その人に適したサイズを見つける事が重要です。

今回のサイズの追加は、フィッティングを行う当店にとってはとてもありがたいですね。


これで、より多くの方にこちらのPOWERを使って頂けることでしょう。


【そもそもPOWERサドルって?】

スペシャライズドで大人気のサドルというのは先に述べた通り。

まずは『ショートノーズサドル』という新しいジャンルの火付け役です。

その他のメーカーから出ている物は後発品です。


《ショートノーズのここがイイ》

*足がよく回ります

これは、サドルの先端部が短い事で、内ももとの擦れがほとんどありません。昔ながらなノーズの長いサドルで使い込まれているサドルを見ると、ノーズの側面が削れているほど消耗している物を見かけます。

内ももが太い方や膝が内に入りやすいペダリングの方は、ノーズ先端部がとても擦れるんです。

それがパワーロスになるんですね。

なので、ショートノーズである事で、足がよく回るんです!

コレ、ショートノーズからノーマルなサドルに戻すと、擦れる事にとても驚きます。

その時に初めて『あ、昔は結構擦れてたんだなぁ』と気がつきます。


《ショートである事のデメリット》

*サドル前方への移動量が少ない

股関節の可動域が乏しかったり、各部柔軟性が低い方が、無理して深い前傾姿勢を取ろうとすると起こるのが、

サドルの座る位置をとても動かす行為です。

サドルの先端にお尻を突き刺す様して、前方に座って低い姿勢を取る姿をたまに見かけます。

空気抵抗を抑えるために前傾姿勢を取ろうとしても、股関節が曲がらない限界点を超えると、拒否反応でサドル前方に移動します。そうすると股関節の曲げ角度を抑えられますよね。

なので、いわゆる無理した状態やポジションが出ていない方はそういった乗り方にもなるんです。

フィッティングをしていても、柔軟性が乏しい人は特にそうなる人が多い印象です。

つまりは、その人にふさわしいポジションやフォームを作れる様にすると、ショートノーズサドルの移動量で事足りるでしょう。

あと、そもそもサドルが合ってないと、落ち着く箇所も無く、前後色んな場所にお尻が動きますね。


《骨盤の安定化》

スペシャライズドのPOWERサドルには、ショートノーズである事以外にも大きな特徴があります。


それは

*ペダリング時の骨盤の高い安定性


坐骨が乗る部分はフラットに近く、そして僅かに反った形が本当に骨盤が安定するんです。(もちろん合う合わないはある)

ペダリングすると、そのリズムに合わせてお尻がプリプリと揺れてしまう方、結構いらっしゃいます。

その理由はたくさんありますが、その原因の1つで、『サドルが合っていない』という方も割と多いです。

そんな方がPOWERサドルに変えると、それまで振れていたお尻がピタッと治ったりします。

骨盤そのものが揺れなくなると、股関節から下の足(膝)が安定して踏み下ろせます。

つまり、ひと踏みひと踏み安定してペダリングが出来る様になります。

ペダリング中における膝の軌道にも、影響を与えます。

ちなみにPOWERサドル形状が合わない方には『POWER ARC』を、勧めてます。

ARCは座面がラウンド形状で、ペダルを踏み降ろした時に大腿骨が『引っかかりづらい』ため、良く回ります。

ショートノーズでよく回る上に、これでさらに回ります。

座った時の印象は、ARCと通常のPOWERはまるで別物なので、同じサドルと思わない方が良いです。


《特徴的な穴》

*大きな穴あきサドルであるということ


やはり大きく抜いた穴に秘密があります。

ここで、念のためご説明しておくと、穴あきサドルの火付け役もスペシャライズドです。

穴あきサドルをスポーツサドルに取り入れて、『血流量を保つ』事に着目しました。

穴がある箇所は全く圧迫されません。

つまり、この穴の場所はとてもデリケートな部位である血管、神経、尿道といった組織が多く通ってますので、そこはどうあっても圧迫を防ぐために、穴をあけたんです。

その穴の開け方もかなり工夫されており、穴のキワへの圧力集中を抑えてます。

しかも、サドル前方への穴のあけ方が、前傾姿勢を深くとってサドル前方に『恥骨結合部』で座るエアロポジションを取った時に収まりが良く、安定感が高いんです。


《穴あきサドルのデメリット?》

自転車に真っ直ぐ乗れていない方や骨盤の歪みが強い方は、穴あきサドルは合わないでしょう。

なぜなら、サドルの上に真っ直ぐ(センター)に座らないとそもそも座る位置が真ん中じゃないため、穴のキワがへんな場所を圧迫します。

よって、『穴あきは合わない』という判断に至ってしまいます。

私も昔は穴あき合いませんでした。

それは、自転車を乗車姿勢から見て、左に傾けて乗っている傾向があったからです。

なので、お尻が痛む箇所は左右均等ではなく、片っぽだけ(僕は左だけ)痛みが出てました。

自転車は左右対象で、サドルも左右対象ですので、サドルが真っ直ぐ前を向く方向で固定されている状態で、『左右対象に身体が乗っている』状態なら、お尻の痛みも左右対象に現れるはずなんです。

でも、左右で偏った場所が痛みを感じる方は、自転車に真っ直ぐ乗れていない事を疑いましょう。

つまり、

骨盤に歪みがあれば矯正など、身体そのものを修正する必要がありますが、身体に歪みがそんなに無ければ、『真っ直ぐ座れる様になれれば穴あきサドルを使える』という事になります。


私が今POWERを愛用しているのは、その問題を克服出来たからです。


その話をするともっと文章が長くなってしまうので、このくらいにしておきます😅


サドル選びって本当に難しいですよね🤔

当店でサドル購入の際には、是非サドルの悩みについてご相談下さい。

坐骨結節の幅を計り、店内で試し乗りをしてもらって絞り込みを行います。



お客様にとって良いサドルに出会えるように、ご案内させていただきます🙇‍♂️



余談ですが

《スペシャライズドのサドルって使ってる人多いらしい》

スペシャライズドは遥か昔から、圧力マッピングを行い、サドル開発を進めていました。

さらに、サドルに座ってペダリングしている状態でのお尻の血流量知るために、男性の陰部へ血流量を計測する器具をつけて、あらゆる形のサドルで測定していたりしてました。

もうサドル開発にかける思い入れが違うんです。

これは、サイクリストが前立腺癌の発症リスクが非常に高い事を重く受け止めて、その様なサドル開発に至っています。

本当にサイクリストの事を想っています。

そうです、だからTREKやGIANT、CANNONDALEに乗っているライダーであっても

『いやぁ、やっぱりサドルはスペシャライズドじゃないとダメなんだよね!』という人がいらっしゃるのかなぁと。

もちろんサドルに限らず、シューズ、ヘルメットも愛用者は多いと思います。

身体に触れる部分の製品開発は本当に長けています。

是非、レース会場などで他の方のバイクや装備を観察してみてくださいね♪



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電話:042-306-9973

住所:1830045 東京都 府中市美好町2-1-9ジュネス1F

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