スマホのカメラの両端は、本当に“太って”写るのか、検証してみた
今回は、スマホで撮影するときにちょっと気になっていたことがあるので、実際にどうなのかを検証してみました。
上の画像は、クマのぬいぐるみを、
・画面左端
・画面中央
・画面右端
と写して、3つを合成して並べたものです。
(使用したスマホはiphone7、自撮りを想定して、スマホとの距離は約60cmとしています)
もう少しわかりやすく並べてみます。
Bと比べて、AとCの顔の横幅が広くなっているのがわかるでしょうか。
どんなふうに撮影したかというと、
・A…画面の左端に写るように撮影
・B…画面の中央に写るように撮影
・C…画面の右端に写るように撮影
という状況です。
スマホのカメラは、画面の端にいくほど「太って写る」と言われているので、実際に、中央付近とどれくらい違いがでるのか確かめてみたのです。
結果はご覧のとおりでした。
スマホを縦にした場合も、試してみました。
真ん中のクマに比べて、上と下は、顔がやや縦長になっているのがわかるでしょうか。
スマホのカメラは、長辺方向の端に行くほど膨らんで(太って)写ってしまうのは、間違いないようです。
では、どれくらいの変化があるのかを調べてみましょう。
下の写真は、photo-zemi(フォトゼミ)で普段使っているカッター台です。
ちなみに一つのマス目の実寸は1cmです。(使用感たっぷりでスミマセン。)
A、Bそれぞれの矢印は、マス目15個分、つまり15cm分の長さですが、これが実際にはどれくらいの違いになるのか、その違いを比べてみます。
基本にするのは、Aです。
パソコンの画面上で、Aの矢印の長さのpixelを調べてみると294pixelで、Bは298pixelでした。
Aの矢印に比べてBは、約1.0136倍長くなっているということです。
(使用したスマホはiphone7、自撮りの状態を想定して、スマホとの距離は約60cmとしています)
仮に、顔の横幅が15cmだとすると、端の方に写ると2mm程度、太って写ってることになります。
測定方法は決して正確ではなく誤差があると思いますし、本当なら横方向以外の変化など、様々な要因も加味しなくてはならないのでしょうが、それにしても、数値だけを考えると意外と小さな違いです。
でも、その印象の違いは……
これほど違うんですね。
数値として確認してみると大したことはなかったですが、端の方が太って写るのは事実で、その印象の違いは数値の違い以上だと言える結果でした。
当然、商品写真を撮る場合も、メインの被写体は、できるだけ中央付近になるように画面構成を考えるのが良いということです。