昭和30年代の代表的な外遊び|子ども時代を懐かしめる本『こども遊び大全(遠藤ケイ)』
こんにちは!大阪副代表のしょーじです!今回のブログでは、本屋さんで見つけた外遊びの本『こども遊び大全』を紹介します。
まずは昭和30年代の世間の様子や、昭和30年代に子ども時代を過ごした有名人を知って、当時の子どもが過ごした時代の様子を妄想してみましょう。
昭和30年代はどんな時代だったのか?
昭和33年の東京が舞台になっている映画「ALWAYS 三丁目の夕日」や、東京都の記録写真アーカイブ映像「昭和30年代版」で、当時の様子をイメージできます。
昭和30年代に子ども時代を過ごした有名人
昭和30年代に、子どもとして目一杯遊んでいた世代として、昭和30年に小学生の年齢である7歳になる1948年以降に生まれた有名人を各年3人ずつ選びました。
昭和30年代の代表的な出来事
こども遊び大全(遠藤ケイ著)の気になる中身とは?
遠藤ケイさんの絵と文で描かれた「こども遊び大全ー懐かしの昭和児童遊戯集」は、2001年に新晩として新宿書房から出版されました。原版は1991年に刊行されていました。
遠藤ケイさんは、1944年に新潟で生まれ。本書では民俗学研究のために全国各地を周り、最近、新潟下田村山麓に小屋を立てて雪国暮らしを始めている、と紹介されています。
本書を開いて、最初に驚くことが、本の中の文と絵がすべて著者の手書きであるという点です。全396ページに描かれた文字と絵からは、当時の子どものエネルギーが感じられます!
紹介されている遊び
本書で紹介されている遊びは、全56種類。内訳は、男の子編が33種類(ベーゴマ・カン蹴り・スズメ捕りetc)、女の子編が23種類(かごめかごめ・おはじき・みかん釣りetc)と分類されています。
特徴は、1つの遊びが5ページ〜18ページかけて、丁寧に紹介されている点です。そのため、表題になっている遊びに派生する遊びもおさえられています。
例えば、1番ページ数が割かれている「指遊び」では、「せっせっせ」「お寺のおしょうさん」「お寺のつねこさん」「ずいずいっずころばし」「兵隊さん」「指たて」「蜂が刺した」「おなべふ」「紙風船」と9種類も紹介されています。
目次には、56種類の遊びが載っていますが、索引には420項目が載っているため、かなりのボリュームがあります!この遊びは、筆者が当時の記憶をたどりながら書いたそうですが、これだけ派生する遊びがあると、子どもの創造性の豊かさに改めて気付かされます。
民俗学らしい視点もあり当時の様子がわかる
遊びの紹介だけでなく、当時の子どもの様子がわかるやり取りも描かれており、情景が浮かびます。
「女の子が集まっていると、男の子は居場所がなく、『女くせぇ』などと悪たれをついて友だちのところに出かける(P290)」
「忍者に憧れたこどもたちは手ぬぐいでふくめんをし、原っぱで秘かに修行をしたが、手裏剣がはねかえったり、自分のまきびしを踏んで、思わぬ怪我をした(P143)」
このような記述を読むと、今も昔も子どもは変わらないな〜とほのぼの感じる部分と、昔と比べると今はこの部分が失われていっているな、これでいいのかな?と考えさせられる部分がありますね。
本書の内容を一部ご紹介
最後に、本書の内容を一部だけご紹介します!
こども遊び大全ー懐かしの昭和児童遊戯集の出版社ページはこちら。
外遊び図鑑も良ければぜひ!
NPO法人ゼロワンでは、世の中にある外遊びの特徴・ルールなどを記事としてまとめて発信しています。気になる方はぜひご覧ください!