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Workshop Vuovdi / 東京下町の小さな森の工房

地球温暖化と蔵王のモンスター

2020.02.29 04:51

わが家では、まだ正月気分が抜けない1月の時期にワカサギを釣りに福島県の桧原湖まで氷上穴釣りに出かけるのが好例の年中行事である。


しかし今年は何十年ぶりに桧原湖に行かない年になってしまった。1950年に発足した桧原漁協が発足後初めて氷上解禁を中止したからだ。氷上の安全確保が出来なかったのが理由である。


自然を相手にする遊びをしていると地球温暖化は間近に感じさせられる事が数多くあるがこの事態には驚いた。


氷上穴釣りに行けなかったのでこれから先、地球温暖化により見られなくなる景色は他にないだろうか?と考えた。


そこで今年は桧原湖は諦めて蔵王の樹氷を見に行く事にした。蔵王の樹氷は十年前に見たことがあるが、果たして無事に見ることが出来るのであろうか?


2月26日、仙台に1泊し、翌朝6時にジムニーで出発。山形蔵王を目指す。2月27日、山は2、3日前からパラパラ降った雪で新雪の雪化粧をしているが、あきらかに町から里にかけては雪がほとんどない。


今回のルートは地蔵山頂駅までロープウェイを乗り継いで登り、そこからスノーシューで歩いて麓駅まで下る計画だ。

朝8時半、蔵王ロープウェイ山麓駅に着いた。お客さんが少ないからか?駐車場が無料だった。


ロープウェイもそれ程待たずに5分程で乗れた。標高が上がるにつれ期待と不安が膨らむ。同乗したスキーヤーの話だと昨日より良くなってるとの話。



地蔵山頂駅に着いた。吹雪いてはいないが曇りで空も山も真っ白。肝心な樹氷の方は思ったより成長していた。地蔵の雪は膝まで。前に来た時は肩まで雪が積もっていてお顔だけ雪面から出ていた。樹木は山頂に行くほど低くなるのでちびっ子モンスターはそこそこ見ることが出来た。


朝飯がまだだったのでコンビニおにぎりを頬張り腹ごしらえを済ませスノーシューを履きスノートレッキングスタートだ。

うちのかみさんは、流石にこの景色にはテンションも上がりはしゃいでいる。かと思うと少し疲れると足が痛いだの寒いだの言い出すから面倒臭い。


下りの途中。それまで曇っていた空がふわーっと明るくなった!雲の隙間から完全に太陽が現れ青空が広がった。だいぶ下って来たのでモンスターとは言えないが、樹氷と青空のコントラストが美しい。


後からホテルの方から伺ったのだが、2月12日まではかなり樹氷の方も成長し見頃であったが、2月13日に雨が降り気温も高かったのでほとんどの樹氷が終わってしまったらしい。

私達が見た樹氷は1週間前から入って来た寒気によって再度出来た即席樹氷だった。それにしてもギリギリ良いタイミングで見ることが出来たのには嬉しい反面寂しい気持ちにもなった。


こうして昔は普通に見れた景色も少しずつ変わっていっていつかは見れなくなってしまうのだろうか?


悪いウイルス性の肺炎が流行っているけど、異常気象による災害も今まで好き勝手にやって来た人間に対する天罰なんだと私は思う。人はもっと自然に対して謙虚にならないといけないね。

かつての突き刺すような寒さはないけど髭も帽子も凍るぜww