【ご挨拶】新副代表 髙橋美貴
皆さんこんにちは。いつもお世話になっております。この度、⾸都圏映画サークル連合の副代表に就任いたしました髙橋美貴と申します。普段は映画制作スピカ 1895 という東京⼤学の学⽣が主体のインターカレッジサークルにて活動しています。昨年度の代表である鈴江さん、副代表の⼭本さんや今年度の代表である⽯丸さんとは違って、シネマターミナルなどの機会で映画が上映されたことも映画祭に入選したこともないため、私のことをご存じない⽅もきっと多いことだと思います。連合委員としては昨年度から活動に参加し、微⼒ながら連合が主催するイベントの運営に参加してきました。この⼀年間は、特に連合が所属団体の皆さんにとって有益な存在になるよう尽⼒しますので、どうぞよろしくお願いいたします。
いきなりですが、皆さんにとって連合はどのような存在でしょうか。先ほど私は「皆さんにとって有益な存在に」と申しましたが、今までの活動でそのような存在になれていますか。そもそも⾸都圏映画サークル連合とは、早稲⽥⼤学の映画制作サークルや美⼤ばかりが、学⽣映画祭で入選している現状を打破するために作られた団体だと聞いています。つまり作り⼿たちが切磋琢磨し、お互いの技術⼒を磨き、より良い映画を完成させるためにこの団体はあるのです。また、イベントを企画する委員も 1 ⼈の作り⼿であることから「作り⼿による作り⼿のための団体」であると私は考えています。だからこそ 3min 映画祭を実施したりキャスト名簿を作成したりするなど、毎年度、新たな試みを行うことで、作り⼿のためにどうあるべきかを模索し続けているのです。このように団体として完成形がない、作り⼿のニーズに応え続ける、というのは連合の強みであり、皆さんの意⾒をそのまま反映することができるということです。連合が主催するイベントの感想⽤紙の最後には要望や意⾒を書いていただける欄が常にございますので、何かあればぜひお聞かせください。
私は、常に発展途中にある連合で、⾃分が副代表に就任した意義は何かをずっと考えてきました。まだ映画祭などで結果を残すような実⼒がないからこそできることがあり、連合に所属する誰かに寄り添えるのではないかと思っています。
例えば、Cinema Terminal で上映される作品は、たくさんの数ある中から選出された作品です。選出されなかった学⽣映画は、⽂化祭のような場でしかサークル外の⼈に鑑賞してもらえる機会はありません。ただ、映画は観る⼈によって感想も評価も全く違うものであり、応募した映画祭や⾃団体で評価されなかったとしても、別の場所で評価される可能性はあります。昨年 12 ⽉に開催した3min 映画祭では応募していただいた全作品を上映しましたが、3 分という制限やこの映画祭のために制作しなければならないという規制がありました。それでも応募数は 30 をこえ、Cinema Terminal とはまた違うアットホームな空間の中で、直接話したこともない他⼤学の学⽣に直接感想や評価をもらったり交流を深めたりすることができました。映画は撮って編集するだけでなく、誰かに観てもらうことではじめて完成するものです。Cinema Terminal ⼀次審査に応募していただいた全作品のフィードバックを今まで以上に⼿厚くするだけでなく、皆さんの映画をもっとたくさんの⼈に届けられる1年にできたらと考えています。そして、連合の現状としてイベントに参加して頂いている所属団体がある程度決まってきてしまっているのが、残念で申し訳ないことだと思っています。今まで私は主に SNS 上での広報を担当していました。しかしながら⼈に情報を届けるのは難しく、以前から連合を注⽬して下さっている方々にしか届いていませんでした。現在、連合には約 30 もの団体が所属しています。できるだけたくさんの団体の皆さんが連合の活動を知り、利⽤することで、もしも新たな交流や新たな作品が生まれることがあったならば、それはとても嬉しいことです。そのためには⽂化祭や各団体が開催している上映会にお邪魔させていただくなど、まず私たちが皆さんのもとへ直接⾜を運ぶことも⼤切だと感じています。同じ映画の作り⼿として、連合に所属していなければ出会わなかった⼈たちと映画制作について語り合ったりお互いの作品を鑑賞し合ったりする場を作れるように努めていきます。
最後に、連合は各映画サークルの集合体でしかなく、何も背景を持たない団体です。各⼤学のホールや⼀室を上映会場として貸して頂くことや、上映環境設備等でご協⼒をお願いすることがあるかもしれません。また、他にもこの1年でご迷惑をおかけする場⾯が多々出てくることかと思いますが、何卒よろしくお願い申し上げます。
髙橋美貴