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コロナウィルスについて

2020.03.02 03:08

こちらは日々アップデートして行きます。

順次、上に追記する形となります。

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2020.3/6

新情報です。

残念ながら「犬に感染する」と報告されました。




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2020.3/2

日本獣医師会より

令和2年 3月1日に送付されました。


『 

香港で新型コロナウィルス感染者の飼育犬から弱陽性反応が出た事例について


香港・漁農自護理署は2月28日、新型コロナウィルス感染者の家庭で飼育されていた犬から同ウィルスの弱陽性反応が出たと発表しました。


しかし、日本獣医師会は、日本におけるペットの新型コロナウィルス感染は

現時点では問題ならないと考えます。


香港の例は、体にたまたま付着いsたウィルスの遺伝子をPCRで検出した可能性が考えられます。

また、報告された事例は本件1例のみであり、犬にウィルスが感染し、犬の体内で増殖して排出されたと確認されてはいません。


むしろ本事例は、新型コロナウィルスが飼育者から犬に移行したものと考えるのが妥当であり、現時点では、飼育者がしっかりした感染防御の対応をとることが最も重要だと考えます。 』

          

また、のっぽ先生が毎月勉強会で受講している、石田先生の文章を掲載いたします。

文責 JBVP(日本臨床獣医学フォーラム)会長 石田卓夫

(獣医師,農学博士,獣医病理学専門家協会会員)


JBVPからのお知らせ


香港の犬からの新型コロナウイルス微量検出報道について

香港の新型コロナウイルス感染患者の飼い犬の鼻および口から微量の新型コロナウイルスが検出されたという報道があります【2月28日 AFP】.この犬に本当に感染があったのか,それとも単なる汚染であったのか,あるいは検査の誤りであったのかについては,今後の検証を待つ必要がありますが,これまでのコロナウイルス研究の常識によれば,人間のコロナウイルスが犬に感染する状況は極めて考えにくいものです.人間のコロナウイルスはベータコロナウイルス群であり,それに対して犬固有のコロナウイルスはアルファコロナウイルス群で大きく違うものです.

現在使われている検査法は,PCR法というわずかな遺伝子でも増幅して検出する方法であるため,微量のウイルス遺伝子が検出されてしまうこともあるのです.しかしその増幅のパターンから,真の感染なのか,あるいは単にウイルスがそこにいただけかは,ほぼわかります.したがって今回の場合,ウイルスが微量に検出されたと言うことで,そもそもウイルスが感染しているとは言えないと思われます.また検出された微量のウイルスが生きているウイルスかどうかも確かではありません.すなわち,新型コロナウイルスに感染した人間の回りでは,机,手すり,床,ありとあらゆるところで短時間ウイルスが検出されることはありうるのです.

したがって,今回の事象は人間のウイルスが犬に感染したとは考えにくいのです.しかし,手すりなどと同様に,ウイルスが一定時間生きていて,人間に対する感染源になることは否定できません.これは飼い犬であろうと,ぬいぐるみの犬であろうと同じであろうと思われます.コロナウイルスの問題に限らず,日頃から犬に顔を舐めさせたり,犬とキスをすることなどはやめましょう.

万が一ご自分がどこかで感染して入院することになったら,誰かに飼い犬を見てもらうことになるでしょうが,犬が病気になることは心配せずに,まずぬるま湯とシャンプーで犬を洗ってもらい,そのうえで預かってもらえば安心です.」



石田卓男先生プロフィール

1950年東京生まれ。農学博士。国際基督教大学卒、日本獣医畜産大学(現・日本獣医生命科学大学)獣医学科卒、東京大学大学院農学系研究科博士課程修了。米国カリフォルニア大学獣医学部外科腫瘍学部門研究員を経て、1998年まで日本獣医畜産大学助教授。現在は、一般社団法人日本臨床獣医学フォーラム(JBVP)会長、日本獣医がん学会(JVCS)会長、ねこ医学会(JSFM)会長、日本獣医病理学専門家協会会員および赤坂動物病院医療ディレクター。研究専門分野は、小動物の臨床病理学、臨床免疫学、臨床腫瘍学と猫のウイルス感染症