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本郷学園社会部

SIR 世界大会に進出しました!

2020.03.02 05:42

SIR(Social Innovation Relay)国内大会に社会部からはHawk4373の山崎と栗山が出場し、優勝しました。

僕たちが出たSIRという大会は社会課題を自分たちで探して、その解決する商品やサービスを提案するという大会です。

10月くらいから一次審査が始まり、そのあと二次審査を突破して最終的に残った上位7チームが東京でプレゼンをして優勝した1チームが国際大会に出ることが出来ます。以下は会話形式です。


山崎「ある日の夕方に僕は偶々視覚障害者の方が駅で迷っている様子を見ました。僕はてっきりブロックがあるから視覚障害者の方は迷いなく駅を動けると思っていました。しかしそうではなかったことに衝撃を受けたことが今回の僕らの案の始まりです。二人で議論することでだんだん案がまとまってきましたが、最後は先輩方や同輩、そして何よりも松尾先生の的確なアドバイスにより完成したと思います。」

栗山「手間暇かけてきた大会だけに負けたくないという気持ちが強くありました。しかし、他の大会もあってなかなか時間を取れず、煮詰まっていないPowerPointを送ってしまい、3日前くらいは本当にヒヤヒヤしました。松尾先生や先輩方にアドバイスをもらいながらなんとか形になったのが発表の前日のことです。前日は発表のために捧げていたので、勝ちたいという思いが再燃し、その分不安も大きくなりました。」


僕たちが出た国内決勝の様子を見てみましょう。

夜に練習を3日間行ったせいか若干の寝不足のままで朝から最終点検をして、会場のホテルニューオータニへ向かいました。ところが、僕たちは何とホテルのソファの座り心地が良くて睡魔に襲われてしまったのです!

「ヤバいな…」と思っていましたが、皮肉なことに緊張がほぐれて落ち着いたプレゼンをすることができたので、納得の出来でした。審査員と目があった時、頷きながら聞いていてくれたおかげで若干饒舌になりました。社会部では頻繁に発表の機会はあるのですが、やはり聴衆の反応が良いと安心しますね。

他のチームのプレゼンを聴いていると、プレゼン中に「熱を使った災害時の発電」を実演し始めたチームがあり、「負けたかな」と内心思っていました。懇親会では優勝はそのチームだろうという予想が多く、僕たちは

諦めモードに入っていました。

いざ結果発表のとき、件のチームはなんと3位で呼ばれていて、動揺してしまい、2位のチームは予想通りのチームで、「優勝or4~7位」という状況の数秒が一番緊張しました。

「優勝はHawk4373です!」といわれた瞬間はあまり実感も湧かず、賞状を受け取って写真撮影のときに遅れて達成感がやってきました。


下馬評を覆しての優勝の理由は

「アイデアと、それビジネスとして成り立たせ、社会へどう影響するのかといったことがバランスよく8分のプレゼンにまとまっていたからだ。」

と審査員が講評で教えてくれました。バランスという観点で発表を作った意識はあまりなかったのですが、OBを含めて社会部のみんなが添削をし、意見を出していくうちに自然とバランスが整ったのだと思います。本当に感謝しています。


SIRで学べたこととして山崎と栗山の順で語りたいと思います。

山崎「私たちが見えていないところにスポットライトを当てて何かに困っている人々がいるということを認識し、彼らのために何ができるかを考えて自分の知識を活用していくことがあげられます。」

栗山「今回は視覚障害を抱える方が駅で迷ってしまうことを取り上げ、その解決策を提案しました。その過程で、ただのボランティアではなくビジネスとして成り立たせるためにそれぞれのステークホルダーへのメリットを考え、お金の循環のシステムを立案することが1番大変で、多くの学びを得ました。」


6月にはSIR世界大会が待っています。社会部の力をまた借りると思います。世界大会では、今回僕たちを選んでくれた審査員や、優勝に至らなかったチームの思いも背負ってプレゼンをします。国際大会は本当に厳しいとは聞いていますが、僕たちはベストを尽くします。

(高1 山崎・栗山)