無為無策 vs 無為自然
新型コロナウィルスの影響でしばらくレッスンがお休みの施設がいくつかあります。
あちらこちらから"除菌 除菌"という声が聴こえてきます。
なんだかね〜。
疫学の専門家でも医者でも何でもない私が、自分の主観や勝手に有益と考えている情報を大きな声で発信することはあまりよろしくないかと思いますが...
こちらは個人の小さいブログスペースで安全な場所ですので呟かせて頂きます。
こちらは私の関係者(幸運にも温かく見守って下さる優しい方達ばかり)しか読まないでしょうから。
念のため、この文章は誰かに対して攻撃するものではありません。
"無為無策"
こちらは何の対応策も講じられずに、ただ他人事のように傍観していること。
"無為自然"
こちらの言葉の本質は、自然に任せて何もしないということじゃなくて、過剰に反応したり余計な手出しはせずに、自分の内なるリズムに合わせて黙って見ている、そして動じずに何に対しても応じられるベストな状態で居ること。
(老子を訳されている加島祥造さんの訳文を拝借しました。)
日頃から自分の感覚としっかり繋がっておく訓練をしておくということだと思います。
情報に振り回されない、経験や知識を自分の身で持って理解している、そして必要な時は自分の知恵でもって、もしくは本当に必要な情報を嗅ぎ取って対策を講じて動く。これが生きている人間の本来持ち得る感覚なんだと思います。
政府や会社の言いなりで指令待ちという状態は危険。
また自然で無防備にしていればいいという訳でもありません。
アマゾン奥地に住んでいた未文明の部族が、文明人との接触でたちまち伝染病に侵さかれて全滅したという話を聞いたことがあります。未接触で熱帯雨林の中でずっと暮らしていたわけですから、文明社会のあらゆる菌に対して免疫がなかったのでしょう。
今回の新型コロナウィルスは動物から発生した未知のウィルスですから、一体どうゆう影響を与え得るのかわかりません。
こういう時は何をすれば良いのか、自分に問うてみる良い機会だと思います。
そして自分の身体や生命力、そして文明人として本当に役に立つ知恵を持っているのか、試されている気がします。
強くて元気な人間が生き残る。
(とは限りませんが...)
むやみやたらに菌を排除するのでなく、良い菌も悪い菌にも触れ色んな菌にまみれて共存し免疫を培った人間が元気で強い。
元気で知恵のある人間で居たいと思います。
そのために日頃からヨガやチネイザンや東洋医学など、色々やってるんだから。
我関せず、無防備なジジコさんは今日もゴロゴロ菌まみれ。
そして色んな菌をうちに持ち込んでくれますよ。
今日もご苦労!