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森とつながる暮らしかた@花背

都市公園の生物多様性と環境DNA

2020.03.02 17:18

自然観察指導員になって初めての参加となる京都府主催の自然観察指導員向け研修会に参加してきました。

場所は、けいはんな記念公園です。


午前中は座学で、けいはんな記念公園の稲本さんに、公園内の蝶の種数の調査などから生物多様性に富んだ状況がわかっていることや公園内でも庭園のような人の手が加わって管理された場所で守られている自然のことなどもお話頂きました。そのほかに観察会で使えるネタもいくつか。

続く座学では、(株)環境総合リサーチの玉田さんより環境DNAでのぞく身近な自然の生態系のお話。環境DNAとは、池の水を1Lすくって濾過すると、池にいた魚の分泌物や糞が残る。これを環境DNAというようです。この環境DNA技術を使えば、生態系へのダメージを加えることなく、水をすくうだけで、生物調査が可能であるというわけです。

この技術、まだ発展途上のようで、担当者さんがとにかく面白そうなことは調べてみたいとおっしゃられていて、面白かったです。うちの近所の川も調べて見たらたくさん出てくるかなぁ。



午後からは、水景園での野外実習です。ここでは、五感を使った実地観察会。

けいはんな記念公園は、隅々まで植木職人さんの手が行き届いた公園で、こんな風にブロイラーで枯れ葉を飛ばしていたら、蜘蛛が隠れる穴を見つけた、なんてこともあるそうで。





美しい、くさ繭。

環境調査の際の水の採取方法を説明してくださりました。

冬は虫たちの隠れんぼを見つける楽しみがあることを教えていただきました。


ここは展示も美しく、時々こども観察会もやっているようで、ちょっと(かなり?)遠いけどまた来たいなと思います。