ヘキサギア ガバナー アーマータイプ:ナイト【ビアンコ/ネロ】 レビュー
2020.03.07 05:37
今回のレビューは、1/24スケール ヘキサギア より、
“ガバナー アーマータイプ:ナイト【ビアンコ】” と、
“ガバナー アーマータイプ:ナイト【ネロ】” です。
コトブキヤのオリジナルコンテンツ、“ヘキサギア” に、
第3世代ヘキサギアを使った騎乗戦を重視して開発されたガバナー用の新型アーマータイプ、
“ナイト【ビアンコ】” と “ナイト【ネロ】” が登場しました。
先頃リニューアルされたポーンA1およびセンチネルのVer.1.5をベースにしたアーマータイプのバリエーションです。
モノケロロス(白麟角)やケツァールといったエクスアーマータイプのように、運用にガバナー自体の強化を必要としない、あくまで一般兵向けの上位モデルという感じでしょうか。
実際に第3世代ヘキサギアでの騎乗戦を経験したガバナーたちの要望をフィードバックした仕様で、主に防御面の強化とガバナー単独での戦闘力の向上を目的に、内蔵されている人工筋肉の強化も図られているとか。
当初は “ポーンA2” と呼ばれていたということですが “ナイト” に名称変更され、量産が開始されています。
今回は武装とメインカラーの異なる2種が同時発売。
白(ビアンコ)と黒(ネロ)の同時発売というと、どうしてもガンダムMk-Ⅱが連想されますが・・
それでは、レビューしていきます。
※ちょっとだけ画像追加しました。
まずは本体のみで白黒一緒に。
左の白いほうがビアンコ、右の黒いのがネロ。
ご覧の通り、本体の形状はまったく同じです。鶏冠の形くらい変わっててもよかったのに・・
パーツの大半がポーンA1およびセンチネルのVer.1.5からの流用になって折り、新規部分は頭部と腹部、胸部、肩、膝の各アーマーと靴、さらにバックパックが追加・・と、あらためて挙げていくとけっこう多いな(笑)。
ポーンやセンチネルと較べてわかりやすく重装甲になっていますが、肘や膝、そして股関節などの可動部はほぼそのままなので可動性は大きく変わりません。
一見邪魔になりそうな腰の前垂れも、若干前方にスイングするのでそれほど気になりませんし。
頭部左側面(向かって右側)のセンサー部分は塗装済み。
胸部アーマー左右のダボ穴は、アーリーガバナーに付属のホルスターやグレネイド等のアクセサリと共通規格になっています。
それぞれ武装を取り付けて単独で。まずはビアンコ。
一応近接メインということのようで大剣とシールドが付属。
しかし、どちらの装備もガバナーのサイズに対してかなり大型なので、剣の切っ先まで枠内に収めようとすると・・
こんなことに。
一方のネロ。
こちらは遠距離メインということで2種類の重火器が付属。こちらもけっこうなサイズになっており、どちらも両手で扱うのが基本となります。
このように、近接メインの白騎士と遠距離メインの黒騎士という仕様になっていますが、これはあくまでキット上の仕様であって、アーマーの色と装備に因果関係はないようです。
付属のアーカイブカードも、表面のイラストこそ違えど裏面の解説文はまったく一緒だったりします。
そもそもきっとみんな好きな色に塗るし、好きな得物持たせるだろし。
付属武器
では、各武装を個別に。
スパーダ重質量弾(大型刀剣)
ガバナーの身長をはるかに超える(柄も含めてほぼ2倍)大型近接武装。
名前からして後述のジャッジメント・ラム形態での大型質量弾としての運用が本来のような気がしますが、単体では大剣として使用。
これほどの大型武装、ポーンやセンチネルでは片手どころか両手でも扱えなかったのかもしれませんが、ナイトではマウントアームの助けも要らず、片手で振り回すことが可能なようです。
実際、キットでも片手で持たせてへたるようなことはありません。長いですが薄いので、見ためよりはずっと軽いです。
さすがのコトブキヤクオリティで切っ先は非常に鋭く、普通に指に刺さるレベルです。
シールド
ガバナーの全身を楽々カバーできるほどの防御面積を誇る大型のシールド。
正面および側面には透明素材(キット上はクリアパーツ)が使われており、しっかりと攻撃を視認しながら的確に防御ができるようになっています。
基本はマウントアームに取り付けた状態で使用されます。
ただそのマウントアーム、デフォルトでは腹部前面に取り付けるようになっているのですが、バックパックに付けたほうが取り回しはよいように思います。
シールド本体は上部パーツの取り付け位置の変更で伸縮が可能。
裏面には2種類の可動式のグリップが備わっています。
上下それぞれにグリップがあるので、完全に分割して2枚の中型シールドとするのもアリ。
チャージキャノン(大砲)
マウントアームに接続し、両手で扱うことが基本の大型砲。
サブグリップが可動します。
さらに砲身を折りたたむことも可能です。
重機関銃
大砲よりは一回り小型ですが、こちらも基本は両手で扱う大型のマシンガン。
グリップ周りのデザインなどに大砲との共通点があり、こちらもサブグリップが可動しますが、ギミックはそれだけ。
ジャッジメント・ラム
チャージキャノンの砲口にスパーダ重質量弾を装填した形態。
質量弾というからには、大砲の炸薬で大剣をぶっ放す武器なんだと思うんですが、賣兒バンカー的な運用もできたりするんだろうか? そっちのほうが世界観的には合ってる気がするんですが・・
マウントアーム
ナイトの標準装備となる武装拡張プラットフォーム兼パワーアシスト装置。
ビアンコ付属の大型シールドやネロ付属のチャージキャノンなど、本来は車載装備ともなりそうな大型武装をもガバナー単独で運用可能にするという優れもの。
多数の間接が仕込まれ、コンパクトながらかなりフレキシブルに可動します。
デフォルトの腹部正面のほか、バックパックも3箇所に取り付けられます。接続軸は3㎜なので、余ってるM.S.G.などを取り付けるだけで簡単にカスタマイズ可能です。
小型シールド
腰部正面の増加装甲は取り外してジョイントパーツを追加することで、前腕に装着可能な小型のシールドにもなります。
なお、この腰部増加装甲はヘキサギアへの騎乗の際は基本邪魔になるので外します。
比較画像
ポーンA1 Ver.1.5とビアンコ、本体のみで。
この2体の場合は成型色も同じなので、強化具合いが非常にわかりやすいかと。
腕部と脚部は基本そのままなので、大型化された各部アーマーパーツがより強調されて、ボリュームを感じるデザインになっています。
センチネル Ver.1.5とネロでも。
頭部と肩、胸部、膝のアーマー、それに靴とバックパックはごそっと交換することもできます。
好みによって肩と膝はナイトのアーマー、ヘルメットはセンチネルタイプ・・と自由にカスタマイズするガバナーもいることでしょう。
※メインはバルクアーム・グランツですが、ポーンA1、センチネルのVer.1.5についても書いています。
イグナイト(VF Ver)とビアンコ、武装状態で。
ナイト=騎士というと、なんとなくシャープでスマートな姿を思い浮かべるのですが、今回のないとは重装歩兵っぽい無骨さがあり、そうなるとむしろイグナイトのほうが騎士っぽいような気もします。
もっとも、実際の中世ヨーロッパ辺りの騎士は分厚い甲冑に身を包んでもっさりした動きをしていたようですし、リアリティはあるのかも。
そもそもイグナイト(IGNITE)は “発火させる” というような意味で騎士のナイト(KNIGHT)とはスペルも違うし。
ただ、デザインは明らかに騎士に寄せてありますが。
以下、画像
まずビアンコで。
可動性能はポーンA1、センチネルのVer.1.5とほとんど変わらず。
各間接、マウントアームの保持力問題なく、大型武装を持たせてても少なくとも組み立て直後にへたるというようなことはありませんでした。
ハンドパーツや靴のポロリもまぁ気にならないレベル。
大剣の柄はそれほど長くはないのですが、両手持ちは十分可能。
立て膝も普通に決まります。