SS ショックウェーブ レビュー
2020.03.14 04:17
今回のレビューは、トランスフォーマー スタジオシリーズ より、
“SS-45 ショックウエーブ” です。
実写映画第3作 “トランスフォーマー ダークサイドムーン” より、
ディセプティコンの軍事作戦司令官
“ショックウェーブ” が、
劇中で印象的な活躍を見せた
“ウィーリー” 、“ブレインズ” 、
さらにパラシュート降下姿勢の “NEST隊員” の
ミニフィギュアとセットでスタジオシリーズに登場しました。
当初は最終作とされていた気がする “ダークサイドムーン” で新登場のメインヴィラン(悪役)として登場することが発表され、公開前から注目されていたショックウェーブ。
しかし、なるほど出番は多めでしたが、トランスフォーマーなのに変形はせず(まぁ、これは実写版ではとくに珍しいことでもないですが)、台詞もほとんどなく、メガトロンたちと絡むことすらなく、戦闘でも本人よりむしろお供のドリーのインパクトのほうが強かったりと、正直劇中での扱いはさほどでもなかったような・・
結局、ほとんど人間と戦っていたような印象ですしね。最終的にとどめを刺したのはオプティマスですが、あれは狡いよね(笑)。
とはいえ、G1オリジナルデザインの面影がほとんどないキャラが多いなか、比較的原作に近い姿で登場したこと、単独での戦闘力はやはりオートボットの連中とは比較にならないことなどもあって人気は当然高いはず。
もちろん僕も好きなキャラの1人です。
今回のSS版は、日本でもWave2で発売されたリベンジ版メガトロンのパーシャルになっていますが、大半のパーツが新規造形になっており、もともとボイジャークラスでも大型だったメガトロンよりもさらにボリュームが増しています。
それに加えて、おおよそのサイズを合わせたウィーリーとブレインズ、そしてパラシュート付きのNEST隊員もセットになってリーダークラスとして発売されました。
シージやアースライズでもそうですが、ボイジャークラス相当の本体にいろいろとオプションを加えてリーダークラスで発売されるというパターンが増えています。
この手法だと、これまでにないバリエーション展開も期待できそうです。具体的にどんな? ということは、すぐには思いつきませんが(笑)。
では、レビューしていきます。
ショックウェーブ
ロボットモード
単眼と耳のようにも見える頭部側面の突起、さらに一方の手が銃になっているという、G1ショックウェーブの特徴を踏襲したデザイン。実写版では珍しいパターンです。
G1では左腕が銃になっていましたが、こちらは右手が銃・・というか砲になっています。
劇中のマッシブな姿を忠実に・・いや、よりボリューム感のある造形で立体化。肋骨のような胸部ディティールなど、実に生々しい感じです。
成型色は大半がガンメタですが、各部にウェザリング風にメタリックパープルやシルバーで塗装が施されており、これが光の当て具合によって金属的な光沢を放ってくれます。
控えめに言って、メチャクチャ格好いいです。
リベンジ版メガトロンのパーシャルではありますが、共通パーツは内部の間接、ジョイントや脛に半ば埋め込まれた履帯くらいのもので、表面に見える部分はほぼ新規造形。脇に穴が空いているようなこともありません!
ただ、右手の砲身や左腕に装着するブレード、そして左の拳や両の爪先など、軟質パーツが多めで全体のエッジが若干だるくなっているのはちょっと残念でした。
あと、ビークルモード時にチンガードになる踵後ろのパーツの扱いに困りがち(笑)。
では、各部をピックアップして解説していきます。
単眼は塗装再現。シージ版のような集光ギミックはありません。
ダークサイドムーン公開時に発売されたDD版では右腕のキャノン砲は取り外すことができましたが、今回は完全に腕と一体化されています。
設定としてはDD版の仕様が正解なんだろうな。親指だけでも再現されているのがその証拠(?)。
ちょっとわかりにくいですが、画像中央の黒いパーツが親指。
一応可動も仕込まれています。
なお、キャノン砲自体にとくにギミックはありません。
動力パイプは1本の軟質パーツで再現。
これはDD版でも同じ仕様でしたが、相対的に太くなっており、可動に支障が出るほどではないですが、それなりにテンション高め。
ここは節ごとにボールジョイント接続とかにできなかったのかなぁ?
左の拳、ブレードもこのサイズで軟質素材の1パーツ。拳は指の可動もなし。
それほど尖ってるわけでもないのに、普通にABS製にできないものかなぁ。
背中の3基のスラスターはボール接続でぐりぐり動きます。
ビークルモード
劇中では変形することのなかった彼ですが、エイリアンタンクにトランスフォーム。
異形の戦車。
まとまりもよく、ずっしりと重い車体はなかなかの迫力です。
変形パターンはおおよそパーシャル基であるリベンジ版メガトロンを踏襲。ロボットモードの頭部が前を向く様子も同じです。
しかし、難易度はかなり下がっています。
メガトロンは履帯先端部の変形などがわかりづらかった(というか例によって説明書が不親切だったから)ですが、このショックウェーブではそんな場面はほぼなし。
動力パイプについては根元部分を後ろに向けるのが正しい位置だと思うんですが、そうしようものならほぼ外れます。
まぁ、千切れる前に外れてくれるのはいんですが、それもいつまでのことか・・
ウィーリー & ブレインズ
右がウィーリー、左がブレインズです。逆の位置で撮るべきでしたね・・
劇中で意外な活躍を見せた、小型オートボットのコンビが付属。
ウィーリーは前作リベンジから登場した元ディセプティコン。ブレインズはダークサイドムーンからの登場ですが、とくに説明なくいきなりいた気がします。
一応スケールを合わせたということで、ともに全高およそ1.5㎝の超ミニサイズのフィギュアになっています。
ブレインズはたぶん初の立体化。
ウィーリーはラジコンカー、ブレインズはノートPCに変形しますが、今回はもちろんオミット。というか、そもそも軟質素材の一体成型なので可動しません。
ディティールはほどほど。塗装はされており、とりあえずそれぞれの特徴は抑えてあります。
MG(ガンプラ)のパイロットフィギュアとだいたい同じくらいの大きさだと思ってもらえればいいです。注意しないと普通になくすレベル。
そのサイズで完全に単体のみでの成型・・つまり台座的なものとの一体成型ではないため、接地面がまだ広めのウィーリーはまだしも、ブレインズの自立はかなり困難。なので画像は両面テープで貼って撮ってます(笑)。
ショックウェーブとのサイズ感はご覧の通り。
レジェンズのヘッドマスターなどのようにピンを差し込んで立たせるなんてこともできないので、これまた両面テープのお世話になっています。
なお、彼らはこの画像撮影後パッケージ内のもとの位置にも戻され、上からセロテープを貼って封印されました(笑)。