Ameba Ownd

アプリで簡単、無料ホームページ作成

カラマーゾフの世界へようこそ

2020.03.03 23:32

世界文学の最高峰ドストエフスキーの最高傑作、

カラマーゾフの兄弟1 / 著:ドストエフスキー
訳:亀山郁夫
光文社文庫


こちらは5分冊で文字も比較的大きく

読みやすくなってます。

女好き、金好きでどうしようもない父親、

父親を屑呼ばわりした上、殴りかかる長男

なんて酷い言葉を吐くのかと驚いてしまいますが、

テンポ良いセリフに

思わず笑い出してしまうシーンもあります。

妖艶な美女をめぐり父子の争いが始まり、

ちょっと頼りない三男は、慈愛溢れる長老にすがった末、どうなっていくのか・・・

今回この1巻で印象に残ったのは、

父、フョードルに対して長老が語った言葉です。


***********

大事なのは自分に嘘をつかないこと。
自分に嘘をついていると、
真実の見分けがつかなくなり、

ひいては自分に対しても他人に対しても

尊敬の気持ちを失うことになる。

誰も敬わなくなると、

人は愛することをやめ、

愛を持たないまま、

自分を喜ばせ気持ちを紛らわそうと

情欲や下品な快楽にふけり、

悪徳に身を落とすことになる・・・

**********


またこの1巻の最後には

三男アリョーシャに思いを寄せる娘の

ラブレターが何とも初々しく一途で魅力的です。

メールやLINEが、” 普通 ”となった今、

手紙はかえって ” 新鮮 ” かもしれませんね。

婚活するすべての方が良いご縁に

繋がりますように☆