Ameba Ownd

アプリで簡単、無料ホームページ作成

伊達な感じ - 仙臺流 疊草山会

2020.03.05 23:00

畳を手縫いで仕立てる際、手当てというものを必ず使用します。手当ては、三角の鉄のプレートを畳縁で何度もくるんで厚みを持たせ三角形のカタチで作ります。いざ使う際は、手当て紐を通した手当てに畳針を当てて、硬い畳に針を押し込み、縫い進んで行く訳です。昔は中に入れる鉄のプレートがなかった為、硬い畳を手縫いする際、何度も使用して薄くなかった手当てを畳の針が突き破り、さらに手の甲を貫通する事もあったそうです。手当ては手当て紐という畳の縫い糸や伸縮性のあるストッキングなどを手当てに通して、手にフィットさせるよう作ります。宮城ではこの手当て紐を、畳の縫い糸を三つ編みにしたものを編みこんで使用している方を偶に見ます。今まで全国各地の色々な畳屋さんと交流してきましたが、この三つ編みの手当て紐をつけていた畳屋さんはまだ県外で見たことがありません。手当てを作る際、三つ編みする一手間がさらにかかりますが、これが「伊達」ってやつなのかもしれないなと、ふと思いました。

●伊達とは「豪華」、「華美」、「魅力的」、「見栄」、「粋」などの意味を表す用語。

(Wikipediaより〉


コラム筆者・仙臺流 疊草山会 齋藤畳店 齋藤 直人

畳製作の技能は代々受け継がれ今日に至り、国内では主に関東式と関西式の二つに分かれております。そんな中宮城でひっそりと伝わってきた仙臺流。親方達が他所に負けじと磨かれてきた技。私達はそんな心意気を継承して行こうと、「仙臺流 草山会」を立ち上げ活動を始めました。

◇佐々木畳工業・佐々木 崇

宮城県加美郡加美町西町47

◇齋藤畳店・齋藤 直人

宮城県柴田郡大河原町字新南28-4

◇畳屋清兵衛・矢作 伸寿

山形県尾花沢市荻袋750

◇有限会社コニシ小西畳工店・小西 康博

宮城県仙台市泉区天神沢1丁目16-51