映画『1917 命をかけた伝令』
映画『1917 命をかけた伝令』
監督:サム・メンデス
出演:ジョージ・マッケイ/ディーン=チャールズ・チャップマン/
マーク・ストロング/アンドリュー・スコット/クレア・デュバーク/リチャード・マッデン/コリン・ファース/ベネディクト・カンバーバッチ
オスカー作品。
ワンカットで話題をかっさらい、アカデミー賞の前にも話題騒然だったな。
観たら、実は3回は明らかにカットを割っていた。
銃撃戦でやられて、倒れて真っ暗、そして目覚める。
でもココで割るのは演出だし、観てる側もいったん落ち着ける。笑)
それでも、その前までとその後はずっとワンカット。
本当はワンカット風、なんだろうけど。
前に『優しい殺人者』って、こちらもワンカット映画があって。
DVDでメイキングを観て、実はちゃんと割っていたのに衝撃を受けてた(知ってた)から、
あ、ここで割ったかな、
なんて余計なことを考えてしまう自分がいてファッキューだった。爆)
しかしさすがの吸引力で、なんならワンカットであることも忘れるくらい自然を物語に入り込んでしまってたけど。
そしてそれでも、普通の映画よりはワンカットの長さはとてつもなかったんだろうけど。
撮影方法が気になる点が話題になったけど。
私は、その前の事前準備、リハーサルの念密さが気になって仕方ないよ。
映画撮る際、また自分がメインキャストでない場合は特に大変で。
いやどれも本当大変なんで経験値浅い私が言えることでもないんですけど。
現場に行ってみないと分からないことが、とかく多い印象で。
色々書くとどっかから怒られそうだから省略するけど。
あ、次はこう動けるか、と発見した頃にはもう次のカット。
時間や制作の問題点があってこのような作り方があったんでしょうけどね。
今作は、そんなことしてられないだろうな、と。
どのくらいの時間をかけて稽古をしたのだろうか。
セリフの掛け合いも、きっと時間をかけた分馴染んだんだろうな、とか。
当然俳優なら自分で持ち込んでくるだろうけど、その準備の膨大なことが容易に想像できる。
し、そこに感動してしまった。
ラストのエンドロールで流れる名前の多さにも感動。
あぁ、こんなにも多くの人の上で、渾身の1作ができたのかと。
尋常じゃないから。
ワンカットを選んで狙った緊張感やスリル感は、とんでも劇場体験になりました。
あと出演者が何気に豪華。
冒頭とラストが重なるのも美しいまとまり。
メイクも、あの顔面蒼白はどうやって生まれたのか。
良作も進化してきて、ちょっとやそっとじゃ驚かなくなった人へ。
凄い映画体験が出来るはず。
観れて良かったぁ。。