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熊本・大分の地震と旅行

2016.05.07 09:24

先月起きた熊本・大分の地震でまた東日本大震災のように旅行業界は大打撃を受けるかと思ったが、私の携わるサービスの予約状況を見ると、予約というニーズではっきりと打撃を受け落ち込んだのは地震発生後1週間だけだった。


東日本大震災の際には3/11から4月の半ばまでの1ヶ月間は自粛ムードで予約の落ち込みはひどく、GWが近づいてきて急に自粛は経済悪化を招く悪という論調がメディアで目立ち始め予約が急増したのを覚えている。


今回は痛ましい被害はあったものの、津波の大被害がなかったり、需要も供給も最大の首都圏が直接被害・停電などの間接被害にあってないことが自粛ムードを抑え、旅行需要を減退させずに済んだのではないか。


一方で九州、特に熊本や大分はキャンセルの前年比がマイナス数千%と大幅に落ち込んだ。

風評被害も多くあると思う。復興事業者やボランティアなどのニーズもあるとは聞くが、宿以外も含めた観光事業者には死活問題だろう。


GW中に積極的に被害が少ないことをアピールする現地の活動も見られたが、その努力は理解できる一方で、余震が続いていたり、被災者が避難所生活をしているなかで、旅行者が観光気分に浸って遊びまくるというのもなかなかできないのではないか。


苦しかったり悲しかったりする場所より、何も考えずに楽しんで旅行をしたいと思うのが自然だ。

そう考えると熊本や大分に需要が戻るまではもうしばらくはかかると思われる。


需要の風向きが変わってきた時に、旅行事業者としてたくさんの旅行者を熊本と大分に送り込んで力になれるように努力したいと思う。