宮ハエ63編成
▲川越を目指し快走する宮ハエ63編成(まるく様提供・転載禁止)
在籍:1996.02.08-
営業運転開始日:1996.03.1X(XX運用)
営業運転終了日:2019.01.18(79運用)
東急車輛製造。南古谷方より、Tc3003-M3003-M’3003-Tc’3003で組成された編成です。
2010年に運用番号表示器をマグサイン式のものよりLEDに、2014年度に編成札をラミネート加工のものにそれぞれ変更。
4号車に2箇所、UVカットのものに交換されたドアガラスがあります。
特筆すべきは2004年頃この編成で実施された「2WAYシート試験」。座席をロングシートからセミクロスシートに転換することができるものです。
のちに仙石線で採用されるこの仕組みでしたが、通勤路線としての側面が大きいこの路線には向かないと判断されたのか、普及には至りませんでした。
2019年1月、「ご乗車ありがとうございます 63 八王子運輸区イベントプロジェクト」と書かれた特製編成札に変更されました。18日をもって運用を離脱、24日にはパンタグラフを撤去。28日、高崎総合訓練センターへ疎開されました。
3月11日には同じようにして高崎総合訓練センターに回送されてきた宮ハエ64編成と連結。17日までに側面方向幕がすべて撤去されました。
1年近く同センターに留置されていましたが、2020年3月4日に宮ハエ64編成を置き去りにし単独で長野総合車両センターへと回送。回送時には前面方向幕も撤去されていました。
同月中に全車が解体されており、現存しません。
最期まで取り付けられていた編成札の文面は宮ハエ62編成とは違い「ご乗車ありがとう『ございます』」と、何かを匂わせるような言い回しでしたが、事実上去就の明暗は逆転してしまいました。
▲「2WAYシート」試行中のようす(やっちん様提供・転載禁止)
▲拝島で発車を待つ宮ハエ63編成(そいっしゅ様提供・転載禁止)
▲UVカットのドアガラス(右)。若干緑がかっている
▲八王子方の特製編成札
▲川越方。左は現在の八高・川越線、右はかつて八高線を走ったキハ38形のラインカラー。武蔵野線ではない